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2018.3.1~2019.11.4

『またも忘れたので、マダラに墓に入れられました』



曇天の下、1つの墓の前に大勢の忍が集まっていた。一人の親を無くした彼らは皆、暗い顔をして何も喋らない。
墓に雨粒が一つが落ち、やがてサーっと降り始めた。
その時、先頭にいた男が天を仰いで口を開いた。


「だから俺は言ったのだ。貴様が悪い」


一人、また一人とその場を立ち去っていき残ったのは数名の忍。
先程呟いた男の隣にもう一人の男が立ち並んだ。


「殺したのは貴方だ」

「……あぁ、俺だ。だが、俺は忠告したのだぞ。ちゃんと書かねば、今度こそあの世へ送ってやると」

「だが、殺したことで俺達は二度と出ることはなくなった」


沈黙が続いた。
しかし、殺したと言う男が再び言葉を発する。


「イタチ、お前はどう思う?」

「どう、とは……」

「やはり殺さぬべきであったか……。こやつを殺したことで、俺達は永遠に消える存在となった。自ら居場所を失ったのだ。馬鹿だと思うか」

「……俺達はいつかは消える存在だ。馬鹿だとは思わないが、少し早すぎたと俺は思う」

「そうか」

「後悔しているのか」


その質問には答えなかった。
二人が見つめる先にあったのは、揺れる花束。そして、墓石に刻まれた「管理人 龍厦」の文字だった――。




って……。


「ちょっと待って!!!!」


叫んで飛び出た。


「何だ」

「何だじゃないよ!! なんで私、死んだことになってんの!?!?」

「俺が殺したことにしたからだ」

「いやいやいや、殺さないで!! 何その仕打ち!」


腕を組むうちはマダラに詰め寄れば、軽く鼻で笑われる。


「貴様が悪いのだ。拍手の更新をまた忘れていただろう」

「え、あ、えっと……」

「俺は言ったはずだ。書かねばあの世へ送ってやると。なのに貴様はまたも書かなかった。サイトの更新も停滞。文句言える立場ではなかろう。そう思うだろう、イタチ」

「え、いや……その……まぁ……」

「だから貴様は墓に入ってもらった」


確かに忘れてましたよ。気付いたの2月の終わりだよ。
でもこうしてちゃんと拍手更新をしに来たじゃない!
と力説したかったが、いまいち説得力にかけるなぁと自分で思った。


「ごめんなさい……」

「仏の顔も三度までだ。貴様、次更新を忘れたら問答無用で俺がこのサイトを乗っ取るからな」

「乗っ取ってどうするの」

「全部俺の夢……無限の夢にしてやる」

「……!」

「精々忘れぬことだな」


黒子が舞台セットを片付けている傍らで、はいと頷くしか出来なかった。






――……‥‥

(管理人、また怒られてんな)(ナルト、早く拭かないと風邪引くわよー)(……おぅ)



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掲載期間:2018/3/1~2018/6/1
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