2013.1.2~2014.4.4
『暑さ、崩壊寸前の暁!』
まだ夏本番ではないというのに、この暑さはどうにかならないものなのか。
気温は三十度前後――忍の世界を襲うこの暑さにどの里も参っていた。
それは暁も例外ではない。久々に集まったメンバーは、熱気がこもったアジトで気力を失い冷たい(と思い込むしかない)床の上でぐったりしていた。
「なぁ……リーダーは?」
デイダラの疑問に誰も答えない。
「……。呼んでおいて来ねぇとかふざけてんのか、うん」
「しょうがねェだろ、それがクソリーダーだ」
口を開いた飛段は大の字になって横たわっていた。
「大体、クソリーダーはクソだ。俺たちをこんな暑いとこに呼びやがって……自分はどこにいるんだか」
そこで私が口を挟む。
「まだここはマシな方。私が昨日までいた風の国なんか一面砂漠。どこを見ても砂漠。砂漠砂漠砂漠砂漠砂漠さばk」
「あーーーー!! っるせぇよ! 砂漠連呼すんな! 暑いだろ! うん!」
「しっかし、ホント何とかなんねェかなァ。……おい鬼鮫、水だせ」
しかし鬼鮫は答えない。
「おい、鬼鮫? きーさーめー聞いてんのか!」
「もう、飛段うるさい。よっと」
「何すんだよ?」
私は起き上がるとアジトのランプまで手さぐりで行く。
「こんな真っ暗じゃ何にも見えないっての……えっと、あった」
真っ暗なアジトの中で私は漸くランプをつけた。そして、皆の方に明かりを向けた瞬間――戦慄した。
「ギャァアアアアアアア!!! 鬼鮫がぁああああああああ!!!!!」
「っ、どうした!?……うわぁあああああ!!」
「デイダラちゃん、うるせぇy……んなっ!」
鬼鮫が、白目向いて倒れていた。(元々、白目だけど)
「ちょ、鬼鮫!! 誰か水を! 早く持ってk……キャァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」
「どうした!?」
飛段が、全裸だった。
「何で、全裸なのぉおおおおお!!! 下はぁあああああ!?」
「何だよ! こっちの方が涼しいんだよ!! まぁ、スース―するけどな」
「シネ! っていうか、角都は何でそんなに涼しげな顔で、サソリも傀儡に入ってんの!!」
いかにも暑そうな男二人に注目が集まる。あのイタチでさえマントは脱いでいる。
「角都はおじいちゃんだからなァ! ゲハハハハ!」
「サソリの旦那の身体、冷たいんだけど!」
「ナニィ!? サソリ、テメェ何したんだよ!!!」
するとサソリがゆっくり答えた。
「……特製の傀儡だ」
と。それを聞いたデイダラはサソリの傀儡を無理にこじ開けようとした。
しかしサソリによってすぐに弾き飛ばされてしまう。
が、デイダラはただじゃ済まなかった。
「あーーーっ、旦那の傀儡から冷気が漏れてたぜ! うん!!」
「ちょ、サソリまさか傀儡の中は冷房仕様!?」
「クククッ……」
デイダラと飛段がそれを受けて、サソリに飛びかかる。
でも、その時私は見てしまった。
サソリの後ろで干からびてるリーダーを――。
「イヤァアアアアアア!!!!!!!!リーーーーーーーーダーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」
後で分かったが、リーダーは私たちが集まる三時間前からここにいたらしい。(小南談)
暑さの中、外を歩いてきたリーダーはアジトに着いた途端、ぶっ倒れたとみえる。
干からびていたのと、誰も明かりをつけないという偶然から誰にも見つけられなかったのである。
――……‥‥
(鬼鮫に水を! 飛段、服着てよ! リーダー、目を覚まして!)
(やっと……来たか……遅かったn……)
(リィイイダァアアアア!!!)
(……次のリーダーは俺だァ!! ゲハハハハハ!)
(お前、弱いから駄目だろ。うん)
(ハァ!?)
□■□■□■□■□■□■
掲載期間:2013/6/4~2013/8/1
まだ夏本番ではないというのに、この暑さはどうにかならないものなのか。
気温は三十度前後――忍の世界を襲うこの暑さにどの里も参っていた。
それは暁も例外ではない。久々に集まったメンバーは、熱気がこもったアジトで気力を失い冷たい(と思い込むしかない)床の上でぐったりしていた。
「なぁ……リーダーは?」
デイダラの疑問に誰も答えない。
「……。呼んでおいて来ねぇとかふざけてんのか、うん」
「しょうがねェだろ、それがクソリーダーだ」
口を開いた飛段は大の字になって横たわっていた。
「大体、クソリーダーはクソだ。俺たちをこんな暑いとこに呼びやがって……自分はどこにいるんだか」
そこで私が口を挟む。
「まだここはマシな方。私が昨日までいた風の国なんか一面砂漠。どこを見ても砂漠。砂漠砂漠砂漠砂漠砂漠さばk」
「あーーーー!! っるせぇよ! 砂漠連呼すんな! 暑いだろ! うん!」
「しっかし、ホント何とかなんねェかなァ。……おい鬼鮫、水だせ」
しかし鬼鮫は答えない。
「おい、鬼鮫? きーさーめー聞いてんのか!」
「もう、飛段うるさい。よっと」
「何すんだよ?」
私は起き上がるとアジトのランプまで手さぐりで行く。
「こんな真っ暗じゃ何にも見えないっての……えっと、あった」
真っ暗なアジトの中で私は漸くランプをつけた。そして、皆の方に明かりを向けた瞬間――戦慄した。
「ギャァアアアアアアア!!! 鬼鮫がぁああああああああ!!!!!」
「っ、どうした!?……うわぁあああああ!!」
「デイダラちゃん、うるせぇy……んなっ!」
鬼鮫が、白目向いて倒れていた。(元々、白目だけど)
「ちょ、鬼鮫!! 誰か水を! 早く持ってk……キャァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」
「どうした!?」
飛段が、全裸だった。
「何で、全裸なのぉおおおおお!!! 下はぁあああああ!?」
「何だよ! こっちの方が涼しいんだよ!! まぁ、スース―するけどな」
「シネ! っていうか、角都は何でそんなに涼しげな顔で、サソリも傀儡に入ってんの!!」
いかにも暑そうな男二人に注目が集まる。あのイタチでさえマントは脱いでいる。
「角都はおじいちゃんだからなァ! ゲハハハハ!」
「サソリの旦那の身体、冷たいんだけど!」
「ナニィ!? サソリ、テメェ何したんだよ!!!」
するとサソリがゆっくり答えた。
「……特製の傀儡だ」
と。それを聞いたデイダラはサソリの傀儡を無理にこじ開けようとした。
しかしサソリによってすぐに弾き飛ばされてしまう。
が、デイダラはただじゃ済まなかった。
「あーーーっ、旦那の傀儡から冷気が漏れてたぜ! うん!!」
「ちょ、サソリまさか傀儡の中は冷房仕様!?」
「クククッ……」
デイダラと飛段がそれを受けて、サソリに飛びかかる。
でも、その時私は見てしまった。
サソリの後ろで干からびてるリーダーを――。
「イヤァアアアアアア!!!!!!!!リーーーーーーーーダーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」
後で分かったが、リーダーは私たちが集まる三時間前からここにいたらしい。(小南談)
暑さの中、外を歩いてきたリーダーはアジトに着いた途端、ぶっ倒れたとみえる。
干からびていたのと、誰も明かりをつけないという偶然から誰にも見つけられなかったのである。
――……‥‥
(鬼鮫に水を! 飛段、服着てよ! リーダー、目を覚まして!)
(やっと……来たか……遅かったn……)
(リィイイダァアアアア!!!)
(……次のリーダーは俺だァ!! ゲハハハハハ!)
(お前、弱いから駄目だろ。うん)
(ハァ!?)
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掲載期間:2013/6/4~2013/8/1