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2009.8.8~2009.12.31

『一歩近づけた、憧れのあの人に』



私は、いつも見ていた。貴方を、ずっと――。

でも、私はバカで貴方は名門に生まれた、天才。

違いすぎた。

時が経つにつれて、貴方は遠くなっていったけど、数日前に言い渡された貴方との任務に、私は感謝しているの。
だって、貴方との初めての任務だから。

初めて喋った言葉は、私からだった。


「あ、あのっ! よ、宜しくお願いしますっ!」


緊張したけれど、何とか喋れた。


「お前とは、初めての任務だな。まだ中忍だったか?」

「は、はいっ!」

「同じ年なんだ。そんなに改まらなくて良い」


正直、驚いた。私のこと、知っていてくれたから――。
同じ年だ、って知っていてくれた。

何でも見透かされそうな目で、見られたら私は恥ずかしくなる。


「そんなに緊張しなくて良い。行くぞ」

「う、うんっ」


戦闘中の貴方は、強くて上忍らしく、さすがだった。
術を見てこれが、名門・日向なのかと私は肌で実感した。


「あと少しだ。敵陣の数は残り少ないぞ」


――まだ、任務は続いている。
私は、彼の後に続いた。

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掲載期間:2009/9/1/~2009/10/1
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