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2009.8.8~2009.12.31

『少し甘く、とても遅いプレゼント』



「ねぇ、イタチ……」

「……何だ?」


遠くで、鬼鮫が鮫肌の手入れをしている。
私は、暇なのでイタチに話しかけた。


「イタチの誕生日って、いつなの?」


それは、今まで聞いたことがなかったから聞いた。

聞いて、次まで覚えてたらプレゼントをあげよう。


「聞いてどうする」

「何となく?」

「…………」


イタチは、立ち上がると鬼鮫の方へと歩いていく。


「ちょっと、いつなのさ!?」

誤魔化された、気がした。
私は、イタチの腕をつかみそう聞いた。
すると――


「6月9日だ……」


と聞こえてくる、声。


「ふむふむ。6月9……え!?」


今日は……

私は、気づいた。
だが、彼は一言――


「気にするな。プレゼントは、お前で良い」

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掲載期間:2009/8/8/~2009/9/1
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