生きた証
名前変換とあらすじ
この章の夢小説設定【概要】
第四次忍界大戦。カ
ブトによって穢土転
生された貴女は、か
つて木の葉でも手練
れの忍びだった。
勝手に動く身体に戸
惑いつつも、貴女は
ある気がかりを抱え
ていた――。
【ページ数】
全8ページ
【備考】
三人称。
捏造設定あり?
恋愛ではありません
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――……‥‥
森林の樹木はばっさりと切られていた。
「くそっ、この女強いぞ! 何なんだ!」
「封印班はまだか!」
あらゆる言葉が飛び交うが、忍の大半は女に怯えてどう戦っていいのか分からないでいた。
流石のその小隊の小隊長も「怖気ずくな! 飛びかかれ!」とは言えなかった。
相手は不死身の忍。しかも強い。無駄死にを増やすわけにはいかないのだ。
「どうすれば……」
小隊長の男がそう呟いた時だった。
「おい、あいつは?」
「ん?……うわぁぁぁぁあ、お、お前は!?」
「あぁ、悪い。俺はナルト。随分苦戦しているようだが、あいつは誰なんだ?」
漸くナルトが追いついたのである。
「さ、さぁ。俺たちにも分からないんだ。木の葉の忍ってことは額当てからなんとか……」
「木の葉!? ここの隊の木の葉の忍は?」
ナルトの言葉に、近くにいた忍が声をあげる。
「俺がそうだが、あんなやつ知らない。恐らく、かなり昔の忍じゃないかと」
「おっちゃん、日向一族か?」
「あぁ。しかし、あの忍。チャクラを全身のありとあらゆる肌から出している。しかも強い」
――……‥‥
薄暗い場所。そこに薬師カブトがいた。
戦場のありとあらゆる場所が彼には手に取るように分かる。
「これは、面白そうだね。意識があった方が良い」
彼の瞳には、ナルトと女が映し出されている。
そして、口角を上げ手をかざしたのだった。
――……‥‥
意識が上昇する。女ははっとした。
気付けば目の前に折れた木々。幾人もの人。
「この木……私がやったのか」
その声に一同が注目した。
「どうしたんだ、急に。さっきまでと違う」
「確か、穢土転生されたものは意識を与えられたり奪われたりすると聞いた。さっきは、意識はなかったがどういうわけか今、彼女に意識が与えられたと見るのが普通だろう」
「それじゃあ、話しが通じるか」
「だが、油断は出来ん。意識があっても身体は操られたままだからな」
そんな会話は耳に入っていないのか、女は自分の身体を見た。確かに足を地に着け立っている。
どうも最後の光景と繋がらない。
「ここは……どこ」
「ここは戦場だ」
見上げればナルトが真剣な目で女を見ていた。
「お前は……木の葉の忍か?」
まばゆい光が眉間を刺激する。目を細めた女は、辛うじてナルトの額当てを見ることが出来た。
まばゆい光が邪魔をしながらも、木の葉の額当てを見間違えるはずがなかった。
「しかし、他のは……」
他の忍を見れば皆、見たことのない額当て。女には状況がいまいち理解出来ない。
「今、戦争中なんだ」
ナルトが言った。
「忍五大国が手を組んで暁っていう組織相手に戦っている。姉ちゃんはその暁と手を組んでいるカブトって奴に術をかけられたんだ」
「術?」
「穢土転生って技だ」
最後のは別の忍が教えた。