それは過誤にあらず
名前変換とあらすじ
この章の夢小説設定【概要】
飛段と角都と共に九
尾を連れ去る任務を
受けた貴女。しかし
あまりのドジっぷり
に、木の葉の忍は唖
然としてしまう。
しかし、貴女には一
つの秘密があり――
【ページ数】
全7ページ
【備考】
三人称。
原作流れ無視。
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「よっしゃ!! 角都! 捕らえたぜ!」
しかしその瞬間、ナルトは音をたてて消えた。
「……ハァ!?」
目を疑う飛段だったが、「飛段、上だ」と声がかかりそちらを向いた時にはもうナルトが目の前まで迫っていた。
「なっ」
「大玉・螺旋弾!!」
地面に減り込むのではないかと言うほど、螺旋弾のパワーを飛段は感じ取った。
「次はお前だ!」
飛段を倒したナルトは、後ろの角都を見てそう叫んだ。
「貴様は飛段の能力を分かっていない」
「え?」
そう指摘され、ナルトは改めて飛段を見遣った。すると、倒れていると思った飛段はそこに胡座をかき、「いってーな」と首元をさすっていた。
「俺の大玉・螺旋弾をくらって平気そうにしてる……」
「飛段、首は取れてないか」
「あぁ、何とか大丈夫だぜ。だが、直撃した鎖骨がイテェ」
「残念だ」
「あぁ?……ンだと!? 角都!? テメェ、俺に死んでほしいのかよ!!」
唖然とするナルトをよそに、二人は会話する。
「あぁ」
「テメェ! 仮にも相棒だろうが! けど残念だったな! 俺は角都の期待に応えれそうにもねェよ!」
高々に笑う飛段に角都は眉を顰めた。
しかしそれ以上何も言わなかった。
「……さて、人柱力を殺るかァ」
飛段は改めてナルトの方を向いた。ナルトも構えを取る。
が――
「!?」
「なっ……カカシ先生!?」
突然、煙がナルトの前に現れた。そこには一人の男、はたけカカシが立ちはだかっていたのだ。
「ハァ!? テメェ、誰だよ!?」
「……暁が二人。侵入したか。ナルト、お前は逃げろ」
「えっ、でもっ」
「良いから行けっ」
無視してんじゃねぇよ、と叫ぶ飛段を他所にカカシはナルトを逃がそうとする。
「カカシ先生一人置いて行けるかよ!!」
「馬鹿野郎っ、お前は狙われているんだぞ! 俺の言うことを聞け!」
「逃げろだの逃げないの言い合って、俺を無視してんじゃねぇよ!! 美しき師弟愛ってかァ?」
ナルトとカカシ、そして飛段が叫んでいる様子は黙って見ている角都にとって、うるさいことこの上なかった。
「馬鹿が三人……」
今も木の葉の入り口では、ハツラが木の葉の忍を足止めしている。角都はそこで閃いた。
「飛段、まずその男をやれ」
「ァア!? 人柱力はいーのかよ!?」
「……やれ」
長年コンビをやっていれば、角都が何を考えているか分かる。いくら馬鹿といわれる飛段でさえ、それは察したらしい。
「ま、そうするか……」とカカシに襲い掛かった。
「カカシ先生!」
「なっ、ナルト逃げろ!!」
攻撃をかわすカカシだったが、鎌を振り回し追ってくる飛段を徐々にナルトから離していく。
「カカシ先生……っ、援軍呼んで来るってばよ!」
ナルトが出口に向かって走っていく。そして角都の横を難なく通り抜けて行った。
――そう、角都は止めようとしなかったのである。
「なっ、角都! 人柱力逃げちまったじゃねェか!! 何で止めねぇんだよ! あれか!? ついに歳で身体が動かなくなっちまったのかよ!?」
「黙れ飛段。やられるぞ」
「なっ……テメェ!!」
カカシの反撃をギリギリで避けた飛段は、また攻撃を開始する。その間も、角都は一歩も動かなかった。