――……‥‥

案の定、ナルトは一人だった。


「退屈だってばよー。綱手のばあちゃん、俺をこんなとこに閉じ込めやがって！　俺だって戦いたいってばよ」

「退屈ならば、相手をしてやろう」

「！　誰だ！？」


柱しかない、空間だらけの部屋。そこに現れたのは飛段と角都であった。


「っ、暁のマント……。どうしてここに！　他のやつらが――」

「里の入り口を守っているはずだ……。残念だったな、確かに木の葉はあらゆる方面の入り口を固めていた」

「じゃあ、皆やられちまったのか？」


拳を握るナルトに、飛段が笑った。


「ゲハハ！　俺らの仲間が奴らを引き付けているうちに侵入したんだよ！」

「なっ」

「黙れ、飛段。喋りすぎだ」


今頃、ハツラがドジを踏みますます木の葉を混乱させているだろう。或は、戦闘に入っているかもしれない。


「手早く済ませる。九尾の人柱力……油断するなよ、飛段！」

「分かってるぜェエエエ！！」


同時にナルトに襲い掛かる二人。
まず、飛段が鎌を振り上げ下ろした。ナルトはクナイでそれを受け止めるものの、角都が迫る。


「くっそ！」


力任せに飛段を押し、後ろに飛びのく。間一髪で角都を避けた。
しかし、二人の攻撃は容赦ない。見事な連携でナルトに迫り来る。

そしてついに壁際に追いやられたナルト。後がない。


「ゲーハハ！　抑えたぜ！！」


そして、ナルトは鎌の餌食になった――。