――……‥‥

翌朝。


「おい、起きろ！　マナナ！」

「ん……飛段？」

「早く起きろって！　ヤベェ！」

「何が？」

「朝になっちまった！」


どうやら私たちは寝てしまったらしい。昨日の激しい戦いは、お互い疲れて休憩しようということで、寝転んだ矢先――睡眠。
起きたら、朝になっていたのだ。


「あー……賞金首は今から行くしかないよねぇ」


朝になってしまったものは、仕方がない。私は目を擦りながら起き上がった。


「早く行くぞ！」

「ちょっと待ってよ……ん？」


その時、私は隣で倒れている人に気付いた。


「どうした？」

「ねぇ」

「？」

「これ、誰？」

「あ？……誰だ？」


しばらく考えて、私は昨晩のことを思い出した。

――華麗に攻撃して気を失った人だ。


「なぁ、マナナ」

「ん？」

「こいつさ、どっかで見たことある気がすんだけど」

「え？　そうかな？」

「んー……」


考える飛段。失礼だが、飛段でも考えるという行為するんだ、と思ったのは内緒。


「ぁあー！！」


どうやら思い出したらしい。飛段は急いで、自分の持っている紙を見た。


「飛段？」

「こいつだ……間違いねェ」


飛段の持っている紙を覗くと、それは角都から渡された情報の一つ。

そう、


「ぁあああああ！！」


ビンゴブック――つまり、賞金首の顔写真だった。




斯くして、未だ気絶している賞金首を縄で縛り付け、生きたまま換金所に連れていった。
殺さなきゃ駄目かな、と思ったが飛段が面倒だからこのまま連れていこうと言って、連れていった。

しかし、


「あー、生きたまま？　生憎だけど、死体しか換金出来ないんだよねー」


と言われ、まだ気絶している賞金首に飛段の捌きが下った。




達成感０

（何だろう、この成功したのに達成感がまるでない感じ）
（しかし、あの賞金首本当に気絶してたのかァ？既に死んでたんじゃねぇの？）


～END～
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