階段
名前変換とあらすじ
この章の夢小説設定【概要】
不死コンビと任務に
行った貴女だったが
、走りっぱなしで足
が疲れてしまった。
しかし、目の前にあ
る長い階段を登らな
くてはいけなくて―
―。
【ページ数】
全4ページ
【備考】
飛段夢で、角都友情
出演。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「飛段って、走るの遅いよね」
ボソッと呟いたつもりだったが、どうやら飛段には聞こえたらしく
「うるせー!」
と怒っていた。
「だって本当のことだし。ってか、聞こえたんだ」
「こんなに近くにいるんだ。聞こえねぇ方が変だっての。つか、オレが遅いとか仕方ねぇだろ。暁一ノロマだからな。お前より遅いのは知ってんだろ?」
「忍者なのに?」
「うるせぇーよ! もう黙ってろ!」
「男なのに?」
「あぁっ、もうっ。おぶられてるやつが、文句言うんじゃねぇー! 置いていくぞ、ゴラァ!」
「ごめんなさーい」
楽しくて、角都に追いつくまで会話していた。
――……‥‥
「やーっと、追いついたぜ」
「遅いぞ、飛段」
「ちげーよ! お前が早いんだっての」
角都に追いつき、走りが歩きに変わっても、飛段は私をおんぶしていた。
恥ずかしいけど、足がパンパンな私は降ろされても、二人のペースに合わせられないだろう。だから、大人しくしていることにした。
「つか、薫子。お前、足が張ってんのか?」
「え、何で分かったの?」
「んー。さっき、おぶった時に分かった」
若干、解答になってない気がしたが、飛段に細かいところ尋ねるのは間違っている気がする。
「そっかぁ。確かに張ってるよ。でも、いつものことだし」
「いつも張ってんのかァ? だから、よく足つるんじゃねぇのか?」
「え、何で私がよく足つるって知ってんの?」
「それは秘密だ」
「ぇえ!? ちょ、気になる! 何で!?」
飛段は以前から、私のことをよく知っている。教えたことはもちろんだが、教えてないことも知っている。
謎だ。
「まぁ、良いじゃねぇか」
「えー……気になるぅ……」
気になったけど、ゲハハと笑う飛段に、私は思わず微笑んでしまった。
「頂上に着いたぞ。あれが、人柱力がいると言われる里だ」
「よっしゃ! 行くか!……薫子、大丈夫か?」
飛段は私を下ろし、問い掛ける。
「うん。もう平気。ありがとね」
「っ! ぉ、ぉぅ」
「?」
何でか、飛段は声が小さかった。目も合わせようとしない。どうしたんだろう?
「行くぞ」
「あ、うん」
角都の合図で、私は任務モードに頭を切り替えた。結局、飛段の態度は謎のままだった。
~END~
あとがき&おまけ→