階段
名前変換とあらすじ
この章の夢小説設定【概要】
不死コンビと任務に
行った貴女だったが
、走りっぱなしで足
が疲れてしまった。
しかし、目の前にあ
る長い階段を登らな
くてはいけなくて―
―。
【ページ数】
全4ページ
【備考】
飛段夢で、角都友情
出演。
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「もっ、無理っ」
しゃがみ込んだ私に、前を行く飛段と、その前を行く角都が立ち止まって振り返った。
「ハァ!? お前、それでも忍かよ?」
飛段の声質からして、めんどくさいようだ。
だけど、私はずっと走りっぱなしで足がとても疲れているのだ。もう歩きたくなかった。
「ねぇ、もうすぐ着く?」
目的地の場所には、遠いのか近いのか――。
角都しか分からない場所に、私が分かるはずがなかった。
「あぁ。この階段を登ったらな……」
角都の視線を追うと、三十メートルくらい先に、階段があった。
しかし、それは長かった。
「マジかよ……。おい、角都。あれ、一体何段あるんだ?」
「……三百と四段」
「死ね!」
「おいおい、マジかよ……」
冗談じゃない。三百四段なんて、この足じゃ無理。
「角都、無理」
「では、置いていく」
歩み出す角都に、私は焦った。しかし――。
「おい、角都。置いていくとか、薫子が可哀相じゃねぇか」
「!」
珍しく飛段が、私を庇ってくれたことに驚きだ。何か、嬉しい。
「だったら、お前が薫子を背負って階段を登るんだな。俺は行く」
「ぉおっ、さすがは角都だな。んじゃ、薫子。オレの背中に乗れ」
「ぇえ!?」
「ンだよ?」
「だ、だって……」
男の背中に乗る!?
私は、恥ずかしかった。
「だって、何だよ!?」
「は、恥ずかしい……」
「ハァ!?」
「だってだって! 胸とか、下半身とかピッタリくっつくじゃんっ」
「なっ、お前は変態かよ!?」
「飛段に言われたくないー!」
「良いから、乗れって。オレは気にしねぇよ。誰もお前の身体には興味ねぇから」
背中の鎌を取りながら、笑って言う飛段に、ちょっと腹が立った。
「ひっどーい!」
「良いから乗れ。角都に置いていかれるぜ?」」
角都はもうかなり登っているようだ。私は仕方なく、飛段の背中に乗せてもらった。
「よしっ、走るぜ」
「え?」
「角都に追いつく。しっかり掴まってろよな!」
飛段は一気に走り出した。
「ちょ、飛段! 鎌、刺さないように気をつけてね!」
「刺さっても、死にはしねぇよ!」
「痛いから嫌っ!」