破れたマント
名前変換とあらすじ
この章の夢小説設定【概要】
任務に行った飛段が
頻繁に破るマント。
それを好意で直して
いるのは?
そして、飛段のこと
を――。
【ページ数】
全7ページ
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直すとは言ったものの、今回の破れようはハンパない。
“今回の”ということは、破れるのは頻繁にあることで。
元々、飛段の方が暁には後に入った。彼が最初の任務で、暁のマントが破って帰ったのが始まり。
私は好意で、直してあげようと思って彼に近寄った。
一回だけのつもりだったので、修理代は自腹。それに、角都はお金くれそうにもないし。
だけど、飛段は二回目の任務も三回目の任務もマントを破り――九十五%の確率で破って帰る。
しかも一回直したせいか、二回目以降も破ったら絶対、私に直してくれるように頼んで来る。
断れない性格の私は、今の今まで全て自腹で修理しているのだが、それを飛段は知っているのだろうか。
流石に角都に頼んで、お金貰おうと思った。だけども“お前が勝手に始めた修理だ。金は渡さん”とか言いそうなので未だ、頼んだことはない。
「……あれ?」
自室に戻って見てみれば、買い溜めしておいた布が切れていた。
てっきりまだ残っているとばかり思っていたが、どうやら無かったようだ。
「あぁ、そうか。前ので無くなったんだ」
ようやく思い出した。
前ので、切れていて買いに行こうと思っていたが、任務続きですっかり忘れていたことを。
「財布は……」
財布の中を見るけど、今月はまだ給料が入っていない。
少しはあるが、これで買える布の量はたかが知れてる。
「無いよりはマシか」
私は、残りの全財産を使って布を買ってくることにした。