背中の温もり
名前変換とあらすじ
この章の夢小説設定【概要】
眠たい主人公は、祈
りを捧げている途中
の飛段に話し掛けま
すが、どうしても眠
いんです。
【ページ数】
全3ページ
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「眠たい……」
「……」
「眠いんだけど」
「……」
「聞いてる?」
眠たさで瞼が閉じそうになるので、話をしたら大丈夫かなと思った。
別に寝れば良いじゃん、と思うかもしれないが今は外――つまりは任務中(終わったけど)なわけで、寝るわけにはいかない。
未だ祈りを捧げる飛段は、血まみれの死体みたい。
と、いつもはそう思うのだが生憎、今の私には飛段が寝ているようにしか見えず。私も眠たいのに飛段だけずるい、と思ってしまうのだ。
「……飛段」
「……」
未だ無視をされる。本当に寝てるのではないかと不安になる。
祈りの最中には話し掛けるな、といつも言う彼に話し掛けると必ず無視をする。
だけど、あんまりしつこければ――
「うるせぇな!! 話し掛けるんじゃねぇって何度言えば分かるんだよ!?」
と、こうなる。
「だって、眠いんだもん……あ、祈り終わった?」
「お前のせいで集中出来ねぇんだよ!」
ズブッ、と胸に刺さったものを抜く音が妙に痛々しい。
「……」
「……オイ」
「……」
「オイ、ゴラァ! 寝てんじゃねぇよ!」
「……ん、ぁ? ぁあ、うん」
眠すぎて、意識が遠くなる。飛段の声は聞こえて、頭では分かっているのに、いつのまにか意識が飛ぶ。
「ったく、しょうがねぇな……」
飛段の声で、またも遠くなりかけた意識が現実に引き戻される。
「ん……」
「ほら、報告に戻るんだろ?」
そう言って、背を向けて私の前でしゃがむ飛段。
「……何?」
「おぶってやるっつってんだよ! 早く乗れ!」
「え、飛段が!?」
「うるせぇな!! お前が報告行かずに寝るからだろーが!」
いや、それは飛段の祈りが長いから――とは、今眠たいだけの私には言えず。
次に出た言葉は、感謝の言葉。