任務と温泉
名前変換とあらすじ
この章の夢小説設定【概要】
珍しく飛段と二人で
任務。リーダーから
告げられた行き先は
、飛段の故郷の里だ
った――。
【ページ数】
全6ページ
【備考】
オリキャラ出てきま
す。
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案の定、誰も私たちを気にしていない様子だった。
もちろん、格好が格好なのでチラッとなら見られるが、それも直ぐに視線をそらされる。
観光客で賑わうので、どんな格好がいても可笑しくないようだ。
「温泉のせいか、暑いわ……」
「さっさと終わらせて帰ろうぜ」
「は? 何言ってんの? 終わったら、温泉浸かって行くし」
「ハァ!? 意味わかんね!
俺は帰るぞ!」
「どうぞー。私は、温泉浸かって行くから」
「っ……」
そんなこんなで、目的の建物に着いた。途中、迷いかけたが飛段の案内で何とかたどり着いたまでだ。
私たちの目的は、湯隠れの調査。平和であるが、未だ忍者の育成は続けられているこの里が、本当に平和を貫いているのかどうかということだ。
場合によっては、超兵器を隠し持っているかもしれない。
リーダー曰く“忍里である以上、いくら平和な里でも襲わることはある。それに対応するだけの力を、奴らは持っていない。だが、奴らはそんなこと気にしないように生活している。まるで、里が襲われても対応できる程の取っておきがあるかのようにな”らしい。
飛段は“そんなわけあるか。あそこは平和しか見えてねぇ。そんなもんあるわけねーだろー”と言っていたが、念のためということで今回の調査だ。
例え、兵器があってもリーダーに報告するまでは潰そうとするわけじゃないし、温泉くらい浸かって行ってもいいじゃんね。
「あるとしたら、どこにあるのか……」
建物に忍び込んだのは良いが、当たりは外と違ってしんとしている。この里の忍以外、立ち入り禁止な建物なので当たり前なのだが――。
「多分、あそこにあるぜぇ」
「あそこ?」
「あぁ。里の連中が、昔から大事なもんを仕舞うのに使う部屋があるんだ」
「それ、どこ?」
「この上の階だ。複雑なとこにあるからよ、離れずついて来い」
「う、うん」
妙に飛段が頼もしく見えるので、驚いてしまった。
誰にも見つからないように、慎重に移動する私たち。
そして、飛段の言うとおり複雑な所を通り、その部屋へと着いた。
しかし、そこは鍵が閉まっていた。南京錠のような鍵だ。
「開けられないことはないけど……」
「下手に開けたら、罠が待ってるってぇとこか?」
「多分ね。他に忍び込めるところないの?」
「ねぇだろうな」
どうしたものかと、試行錯誤する。
「この部屋の上の部屋ってある?」
「あぁ、確かあったと思うぜ」
「天井、ぶち壊して入ろうか?」
我ながら、とんでもない提案だと思う。
音で気づかれるだろう。しかし、そこに兵器がないと判断すれば急いで、その場を離れればよい。
そう思ったが、やはり成功の確率は低い。
「美奈穂、大胆だぜぇ。それ」
「だよねー……」
と、その時だった。