海へ行こう!
名前変換とあらすじ
この章の夢小説設定【概要】
飛段とデイダラと貴
女とサソリで海に行
くことになったが。
【ページ数】
全5ページ
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――陽はあっという間に落ちる。
夕焼けの元、私たちは帰る準備をしていた。
「楽しかったー! でも体が塩っぽくなったから、早くお風呂入りたいかも」
そこで私はあることを思い出す。
「ってか、サソリは? まだ日光浴してるの?」
「……みたいだな、うん」
まだ同じ所で日光浴をしているサソリに私たちは、歩み寄った。
「サソリー? 帰ろー?」
「……」
「旦那?」
「……」
「起きてんのか?」
無反応なサソリに私は、思いっきりヒルコを殴ってみることにした。サソリはヒルコを殴ると、怒らずにはいられないからだ。
思いっきり殴ると、木特有の音が――と思いきや、
ガタガタッ!!
崩れた。
「え、え、ぇえ!?」
「なっ……」
「ハァ!?」
何が起こったのか分からなかったが、ふと崩れた木の中からチャクラ糸の切れ端みたいなものが――。
「何これ!?」
すると、デイダラは流石相棒というべきか、理解したらしく説明を始めた。
「こりゃ、サソリの旦那にしてやられたな、うん」
「どういうこと?」
「旦那は、簡易ヒルコを遠くの糸で操って俺達と海に来た。で、日光浴してると見せかけたところで、糸を切って一人帰ったんだろうな。思えば最初からおかしかったんだ。一寸も動かず、日光浴してる旦那なんて。うん」
サソリを海に誘ったとき、行きたくなさそうにしてたが無理矢理連れてきた。
まさか、こういう手に出るとは。
簡易ヒルコなら、コストも低いし。
「何か、納得」
「そうだな」
私とデイダラは崩れた簡易ヒルコを眺めて、呟いた。
しかし、飛段は状況がまだ把握してないようで。
「結局、何なんだ?」
可愛い。
首を傾げて聞く飛段に、またもきゅんきゅんしてしまう。
「飛段、お前馬鹿だろ。うん」
「ァア!? んだよ、それ! どういうことだ!!」
「さっきのオイラの説明でわかんなかったのかよ!?」
「それは、デイダラちゃんの説明が下手すぎなんだよ!! バーカ!」
「何だとっ!?」
「ちょっと、二人とも落ち着いてよー!」
「ハァ!? 夏美もデイダラちゃんの味方すんのかよ!?」
「……」
“デイダラちゃんの味方すんのかよ”
“デイダラちゃんの味方すんのかよ”
“デイダラちゃんの味方すんのかよ”
「……デイダラ、もっと分かりやすく説明しようか」
「はぁ!? ちょ、夏美。お前、オイラの説明で納得したじゃねぇか! うん」
「えー……私、分かってないもーん。分かりにくいよねぇ、飛段?」
私は飛段の味方なのっ。
それをアピールしてみた。
飛段は調子に乗って、デイダラに詰め寄った。
デイダラは、怒りながらも飛段が分かるまで説明していた。
「……というわけだ。分かったか!? うん」
「おぉー、やっと分かったぜぇ!」
「良かった……って、夏美! 聞いてんのか!?」
私は、聞いてなかった。
だって分かってたもん。説明。
後で、デイダラに“お前、悪魔だな”と言われたので“小悪魔だよ”と返してやった。
~END~
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