妊娠疑惑
名前変換とあらすじ
この章の夢小説設定【概要】
飛段と付き合ってい
る貴女。ある日、月
の物がこないとなり
サソリとデイダラに
言うはめになった。
しかしその話をゼツ
が聞いていたらしく
――。
【ページ数】
全5ページ
【備考】
三人称。
おまけだけ一人称。
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「何もねェのにオレたちに言いにいたのかァ? オレたちは、これから二日かけて換金所に行かなきゃならねェの。くっせぇ死体と一緒にな! 邪魔すんじゃねェよ」
行こうぜ、角都ーと飛段は踵を返して歩き始めた。角都もそれに従おうという姿勢を見せる。
「――アオイガ、ニンシンシタ」
突然の言葉に、角都がピタッと足を止める。
「何?」
「あーあ、言っちゃった」
「角都ー?」
飛段は聞こえてなかったらしい。
角都の足が止まったことに疑問を感じて、様子を窺っている。
「本当のことなのか」
「だって、僕聞いたもん」
「アオイト、サソリタチガハナシテイタ」
「葵の月のものが来ないって。二ヶ月」
「……」
「かーくーずー! 何してんだよ! んなの、放っておいて行こうぜー!」
角都は突如、飛段の方を見た。
その顔は鬼のようで、飛段は一瞬びくついた。
「な、なんだよ……。いってぇ!!! おい、角都! 離せって!」
角都の切り離し可能な腕が伸び、その手は飛段の左耳を捕らえた。
腕を回収する行動で、飛段は引っ張られる形になった。
そして、角都の許まで来た飛段は怒りの声をあげた。しかしそれ以上に角都の怒号が響き渡った。
「貴様は馬鹿か!」
それは森全体が揺れるくらい響いた。
普段の角都からじゃ考えられない大声に、飛段はもちろんゼツも驚きを隠せない様子だった。
「……な、何だよ。んな大声……」
「貴様は救いようのない馬鹿だ。暁として動き出すのはそろそろだとリーダーに言われたのを忘れたか」
「ハァ? 忘れてねェよ。そこまでバカじゃねェって」
「貴様、葵がどれほどこれからの暁に必要か知っているのか」
「いきなり何だよ?」
今すぐ飛段の首をへし折りそうな角都に、流石の不死身男も震えた。
「葵が、暁から離脱すると戦力が大幅に減少するって言ってるんだよ。角都は」
「……葵、暁抜けんのか?」
「イッソノコト、ハラノソレヲヒキズリダスカ……」
「それはリーダーが許さないよ。さっき報告したら、生まれてくる命は尊いとか言ってたし」
そして、未だに分かっていない様子の飛段を角都は殴り飛ばした。
何すんだ、と叫ぶ飛段の頭を掴み容赦なく地面に叩きつける。
「くっそいてぇ!! おい角都! さすがのオレもキレるぜェ!」
「貴様のその小さな脳ミソでも分かるように言ってやる。貴様は無責任にも葵を孕ませた。これから暁が始動するという時にな」
「ハァ!? は、孕ませた……ってオレがァ!?」
目を見開いた飛段に、ゼツが口を挟んだ。
「知ってるんだからね。君が葵と皆の目を盗んでちょくちょく仲良くしてるの」
「なっ……!」
「オレタチガ、イケナイトコロナンテソンザイシナイ」
「そ、どこにいても見てるんだからね」