12月25日
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〔はじめに〕
このお話は、リヴァイ兵長誕生日企画になっております。シリーズの設定は一緒なんですが、原作無視の時間軸になっておりますので原作のどの辺り、とかはないです。
また、このお話はドラマCD『調査兵団特別打ち上げ班』を聞いて思い付いたところがあるので、それに関連した内容が出来ます。ですが、まぁ聴かなくても全く問題ないです。
ご理解ください。
それではどうぞ!
「25日に壁外調査の打ち上げと一緒に、兵長の誕生会もやることにしたんだ。だから、姉ちゃんも参加してほしいんだけど」
「えっ、25日……?」
12月10日のお昼に、弟のエレンに突然呼び止められた。何かと思えば、壁外調査の打ち上げに関することだった。
今月の22日から23日にかけて、壁外調査に出る予定の調査兵団。いつもの如く、生きるか死ぬかの瀬戸際だ。
なのに、生きて帰れること前提で未来の予定を出されると何とも言えない気持ちになってしまうものだ。
それにリヴァイの誕生日が25日ということもあり、盛大にお祝いするとエレンは言った。
正直に言うと、困った。
「あぁ、兵長の誕生日当日。25日って知ってるよな? だから壁外で死ぬなよ、姉ちゃん」
「あ、うん……そうだね……」
困った理由は、一つ。
実は25日は毎年リヴァイと二人でこっそりお店に行って、食事会をしている。所謂デートである。
でも、付き合ってるのは兵団の士気に関わる事(カップルが同じ兵団にいては周りがやりにくいだろうと、付き合う時話をした)なので皆には内緒にしている。
よって、それをエレンに言えるわけもなく。
しかし今年は、壁外調査が直前に入った。
なので、もしかしたら死ぬかもしれない。死にたくはないけどね。
万が一ってこともあるから、壁外調査前には予約入れないことにしていた。
まだリヴァイには言ってなかったから、約束はまだしてない。
なのでエレンの誘いを断ることは出来ないが、正直二人きりで過ごしたかった気持ちはある。
「どうかしたのか?」
「え?」
「いや、何か……憂鬱そうに見えるって言うか」
ちょっと寂しそうな表情を見せるエレン。こんな顔をさせたいわけじゃない。
「ううん、何でもないよ。是非、参加させてほしい!」
思わずそう言った。
するとエレンは「そっか、なら良かった」と微笑んだ。
「ところで、打ち上げも兼ねるって結構お金かかるんじゃ……」
最近はお金なくて打ち上げも質素すぎる、若しくは人が集まらないっていうのが多かった。
しかも今回はリヴァイの誕生会も兼ねてるのだ。質素じゃ許される訳がない。
「それは大丈夫だ! ピクシス司令が金出してくれることになったんだ」
「ピクシス司令が!?」
駐屯兵団最高司令官の名前があがるのは予想外であった。
「元々、ピクシス司令が調査兵団特別打ち上げ班を作ることを提案したんだ。でも最近の打ち上げって、まぁクソみたいな打ち上げだっただろ?」
クソって……エレンもついにリヴァイに浸食されたか……。いや、元からかな……。
「それに加えて兵長の誕生会ときた。金なんかねぇからどうしようってピクシス司令に泣き落としっつーか、相談しに行ったんだよ。アルミンが」
「アルミンが!?」
「俺も一緒に行ったけど、あれはそうだな……ゲスかった」
な、何を言ったの、アルミン……。
「まぁ、とにかくそれが奇跡的に上手く行って指令が金出してくれることになった。条件付きだけど」
「条件?」
「ピクシス司令も参加させるって条件だ」
「十中八九、酒飲みたいだけでは?」
「かもしれねぇな。でも、俺達は助かった」
でも司令も参加するとなると、本当に盛大にしなければならない気がする。
「その打ち上げ兼リヴァイの誕生会の準備とかって誰がするの?」
「俺達104期がやる」
それを聞いて、私は考えた。
104期と言えばまだ新兵。分からないこともあるだろう。
そう思って、私はエレンに「私も準備に加わりたい!」と告げた。
「はぁ? いや、何言ってんだ。姉ちゃんは分隊長で忙しいだろ」
「ずっとは無理だから、アドバイスだけでもしたいなって。それに援助も」
「援助?」
このお話は、リヴァイ兵長誕生日企画になっております。シリーズの設定は一緒なんですが、原作無視の時間軸になっておりますので原作のどの辺り、とかはないです。
また、このお話はドラマCD『調査兵団特別打ち上げ班』を聞いて思い付いたところがあるので、それに関連した内容が出来ます。ですが、まぁ聴かなくても全く問題ないです。
ご理解ください。
それではどうぞ!
「25日に壁外調査の打ち上げと一緒に、兵長の誕生会もやることにしたんだ。だから、姉ちゃんも参加してほしいんだけど」
「えっ、25日……?」
12月10日のお昼に、弟のエレンに突然呼び止められた。何かと思えば、壁外調査の打ち上げに関することだった。
今月の22日から23日にかけて、壁外調査に出る予定の調査兵団。いつもの如く、生きるか死ぬかの瀬戸際だ。
なのに、生きて帰れること前提で未来の予定を出されると何とも言えない気持ちになってしまうものだ。
それにリヴァイの誕生日が25日ということもあり、盛大にお祝いするとエレンは言った。
正直に言うと、困った。
「あぁ、兵長の誕生日当日。25日って知ってるよな? だから壁外で死ぬなよ、姉ちゃん」
「あ、うん……そうだね……」
困った理由は、一つ。
実は25日は毎年リヴァイと二人でこっそりお店に行って、食事会をしている。所謂デートである。
でも、付き合ってるのは兵団の士気に関わる事(カップルが同じ兵団にいては周りがやりにくいだろうと、付き合う時話をした)なので皆には内緒にしている。
よって、それをエレンに言えるわけもなく。
しかし今年は、壁外調査が直前に入った。
なので、もしかしたら死ぬかもしれない。死にたくはないけどね。
万が一ってこともあるから、壁外調査前には予約入れないことにしていた。
まだリヴァイには言ってなかったから、約束はまだしてない。
なのでエレンの誘いを断ることは出来ないが、正直二人きりで過ごしたかった気持ちはある。
「どうかしたのか?」
「え?」
「いや、何か……憂鬱そうに見えるって言うか」
ちょっと寂しそうな表情を見せるエレン。こんな顔をさせたいわけじゃない。
「ううん、何でもないよ。是非、参加させてほしい!」
思わずそう言った。
するとエレンは「そっか、なら良かった」と微笑んだ。
「ところで、打ち上げも兼ねるって結構お金かかるんじゃ……」
最近はお金なくて打ち上げも質素すぎる、若しくは人が集まらないっていうのが多かった。
しかも今回はリヴァイの誕生会も兼ねてるのだ。質素じゃ許される訳がない。
「それは大丈夫だ! ピクシス司令が金出してくれることになったんだ」
「ピクシス司令が!?」
駐屯兵団最高司令官の名前があがるのは予想外であった。
「元々、ピクシス司令が調査兵団特別打ち上げ班を作ることを提案したんだ。でも最近の打ち上げって、まぁクソみたいな打ち上げだっただろ?」
クソって……エレンもついにリヴァイに浸食されたか……。いや、元からかな……。
「それに加えて兵長の誕生会ときた。金なんかねぇからどうしようってピクシス司令に泣き落としっつーか、相談しに行ったんだよ。アルミンが」
「アルミンが!?」
「俺も一緒に行ったけど、あれはそうだな……ゲスかった」
な、何を言ったの、アルミン……。
「まぁ、とにかくそれが奇跡的に上手く行って指令が金出してくれることになった。条件付きだけど」
「条件?」
「ピクシス司令も参加させるって条件だ」
「十中八九、酒飲みたいだけでは?」
「かもしれねぇな。でも、俺達は助かった」
でも司令も参加するとなると、本当に盛大にしなければならない気がする。
「その打ち上げ兼リヴァイの誕生会の準備とかって誰がするの?」
「俺達104期がやる」
それを聞いて、私は考えた。
104期と言えばまだ新兵。分からないこともあるだろう。
そう思って、私はエレンに「私も準備に加わりたい!」と告げた。
「はぁ? いや、何言ってんだ。姉ちゃんは分隊長で忙しいだろ」
「ずっとは無理だから、アドバイスだけでもしたいなって。それに援助も」
「援助?」
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