でかい女
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同期であるコニーが朝一番で騒いでるのが目に入った。
あいつはいつも騒がしいが、今日は一段と力説しているような雰囲気を出している。
「朝から何騒いでんだ、うるせぇだろ」
と声をかけながら近づいてみると、コニーを囲んでいた同期たちが一斉に振り向いた。
「あ、ジャン。聞いてくださいよ、コニーがついにおかしくなったんです」
「いや、マジなんだって! 絶対見た!」
「そんなこと信じられるわけないじゃないですか!」
いつもコニーとつるんでるサシャがそこまで言う内容とは何なのか。
俺が首を傾げていると、アルミンが事情を説明してくれた。
「コニーが昨日の夜中に変な女が歩いているのを見たって言うんだ」
「変な女?」
「コニーが言うには、三~四メートルはあったって……」
「はぁ? 何だそりゃ」
突然のありえない情報。信じられるわけなかった。
するとコニーは
「マジなんだって! 信じてくれよ!」
と俺の前に出てきて、いつになく真剣な面持ちで叫ぶように言った。
「昨日の夜中、二階の東側廊下を歩いてたら角から女が出てきて“あいつもトイレかなー”と思って通り過ぎたんだ。でもよくよく考えてみたらあの女、異様にでかかった。三~四メートルはあった! それで俺、怖くなって走って部屋に戻ったんだ」
周りの奴らは全然信じてないといった面持ちを見せていた。
正直、俺も信じていない。
「何言ってんだよ、三~四メートル? ありえねぇよ。それじゃあ巨人じゃねぇーか。巨人が調査兵団本部内にいたら、今頃大騒ぎだぜ。見間違いだ、見間違い」
「いや、絶対見間違いじゃねーって!」
「じゃあこの世界のどこに、三~四メートルの女がいるってんだぁ?」
俺の問いに、コニーは「それは……」と言葉を詰まらせた。
周りの奴らも
「ジャンの言う通りだって。コニー、夢だよ夢!」
と俺に加勢する。
コニーは自分が夢を見たことを認めたくないらしく、怪訝そうな顔をしていた。
まぁちょっと可哀相だと思ったので
「夢じゃないにしろ、寝ぼけてたんだよ。お前は」
と言っておいた。
――が。
そうやってコニーを馬鹿にした数日後の夜中。
俺は見てしまったのだ。
「マジ……か……」
思わず声に出してしまう。
本当に三~四メートルはある女が目の前を通ったのだから。
あいつはいつも騒がしいが、今日は一段と力説しているような雰囲気を出している。
「朝から何騒いでんだ、うるせぇだろ」
と声をかけながら近づいてみると、コニーを囲んでいた同期たちが一斉に振り向いた。
「あ、ジャン。聞いてくださいよ、コニーがついにおかしくなったんです」
「いや、マジなんだって! 絶対見た!」
「そんなこと信じられるわけないじゃないですか!」
いつもコニーとつるんでるサシャがそこまで言う内容とは何なのか。
俺が首を傾げていると、アルミンが事情を説明してくれた。
「コニーが昨日の夜中に変な女が歩いているのを見たって言うんだ」
「変な女?」
「コニーが言うには、三~四メートルはあったって……」
「はぁ? 何だそりゃ」
突然のありえない情報。信じられるわけなかった。
するとコニーは
「マジなんだって! 信じてくれよ!」
と俺の前に出てきて、いつになく真剣な面持ちで叫ぶように言った。
「昨日の夜中、二階の東側廊下を歩いてたら角から女が出てきて“あいつもトイレかなー”と思って通り過ぎたんだ。でもよくよく考えてみたらあの女、異様にでかかった。三~四メートルはあった! それで俺、怖くなって走って部屋に戻ったんだ」
周りの奴らは全然信じてないといった面持ちを見せていた。
正直、俺も信じていない。
「何言ってんだよ、三~四メートル? ありえねぇよ。それじゃあ巨人じゃねぇーか。巨人が調査兵団本部内にいたら、今頃大騒ぎだぜ。見間違いだ、見間違い」
「いや、絶対見間違いじゃねーって!」
「じゃあこの世界のどこに、三~四メートルの女がいるってんだぁ?」
俺の問いに、コニーは「それは……」と言葉を詰まらせた。
周りの奴らも
「ジャンの言う通りだって。コニー、夢だよ夢!」
と俺に加勢する。
コニーは自分が夢を見たことを認めたくないらしく、怪訝そうな顔をしていた。
まぁちょっと可哀相だと思ったので
「夢じゃないにしろ、寝ぼけてたんだよ。お前は」
と言っておいた。
――が。
そうやってコニーを馬鹿にした数日後の夜中。
俺は見てしまったのだ。
「マジ……か……」
思わず声に出してしまう。
本当に三~四メートルはある女が目の前を通ったのだから。
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