新しい命
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
何だか気分が悪い。
吐き気がして、胃がムカムカして少し熱っぽい気もする。風邪かもしれない症状だけど、何せ月のものがもう二月も来ていない。
今までこんなことはなかった。
……流石に一人子供を産んでいると何となく分かるものがある。
あ、私子供が出来たかも。と。
茂の時は、夫である左之さんに伝えるのに躊躇いがあった。いや、躊躇いとは違う。
初めての子だったから、どういう言い方でどういう場面で伝えようか迷ってすぐには言えなかったのだ。
だけど、二人目となると不思議なもので私は自然とその事実を伝えていた。
「あ、左之さん。おはよう。やや子が出来たかも」
「おは――……は?」
朝、廊下で出会い挨拶と共に自然と告げた。
やっぱり不自然だったかもしれない。鳩が豆鉄砲をくらったような顔をする左之さんに、思わず笑いが込み上げてきた。
「いや、え? 何て言った?」
「ごめんごめん。いきなりすぎた? 多分なんだけど、出来たかも」
お腹を触りながら改めて口にすれば、左之さんは漸く理解出来たらしく驚きの声をあげていた。
「は!? いきなりも何も、今日会って一番にそんな大事な事さらっと言われるとは思わねぇよ! 本当なのか!?」
「んー多分? そんな気がする。私の勘。茂の時と同じ感じ」
「多分じゃなくて確実なものにしたいな。今から医者行くぞ」
「え? 今から!?」
返事をする間もなく、手を引かれて私はそのまま医者のところへ連れて行かれた。
案の定、やはり出来ていた。
左之さんは凄く喜んでくれたみたいで、帰りに何やら沢山精のつくものを買ってくれた。
そういえば茂の時も同じようにいっぱい買って来てくれたな、と思い出した。
――……‥‥
屯所に帰ってから、一番に土方さんと近藤さんに報告をした。
近藤さんが喜んでくれるのは想像がついたが、土方さんも喜んでくれたのは予想外だった。
正直、私が仕事が出来なくなると微妙な反応されると思っていたから……。
それを土方さんに言うと
「はぁ? 子供が出来てめでたいのに喜ばずしてどうするってんだ? それにてめぇの代わりなんていくらでもいるんだよ」
と有難い?お言葉をもらった。
それから新選組幹部や千鶴ちゃんにも報告をした。
本当は、通常周囲に報告するのはまだ先なんだけど一緒に住んでいるし隠しきれるものではないから、と左之さんと話し合って決めた。
皆、喜んでくれたが茂が特に嬉しそうにしていた。
「いつ? いつ生まれるの!?」
「早く遊びたい!」
等と口にし、まだまだ先だと知ると少し落ち込んでいたがそれでもニコニコしていた。
吐き気がして、胃がムカムカして少し熱っぽい気もする。風邪かもしれない症状だけど、何せ月のものがもう二月も来ていない。
今までこんなことはなかった。
……流石に一人子供を産んでいると何となく分かるものがある。
あ、私子供が出来たかも。と。
茂の時は、夫である左之さんに伝えるのに躊躇いがあった。いや、躊躇いとは違う。
初めての子だったから、どういう言い方でどういう場面で伝えようか迷ってすぐには言えなかったのだ。
だけど、二人目となると不思議なもので私は自然とその事実を伝えていた。
「あ、左之さん。おはよう。やや子が出来たかも」
「おは――……は?」
朝、廊下で出会い挨拶と共に自然と告げた。
やっぱり不自然だったかもしれない。鳩が豆鉄砲をくらったような顔をする左之さんに、思わず笑いが込み上げてきた。
「いや、え? 何て言った?」
「ごめんごめん。いきなりすぎた? 多分なんだけど、出来たかも」
お腹を触りながら改めて口にすれば、左之さんは漸く理解出来たらしく驚きの声をあげていた。
「は!? いきなりも何も、今日会って一番にそんな大事な事さらっと言われるとは思わねぇよ! 本当なのか!?」
「んー多分? そんな気がする。私の勘。茂の時と同じ感じ」
「多分じゃなくて確実なものにしたいな。今から医者行くぞ」
「え? 今から!?」
返事をする間もなく、手を引かれて私はそのまま医者のところへ連れて行かれた。
案の定、やはり出来ていた。
左之さんは凄く喜んでくれたみたいで、帰りに何やら沢山精のつくものを買ってくれた。
そういえば茂の時も同じようにいっぱい買って来てくれたな、と思い出した。
――……‥‥
屯所に帰ってから、一番に土方さんと近藤さんに報告をした。
近藤さんが喜んでくれるのは想像がついたが、土方さんも喜んでくれたのは予想外だった。
正直、私が仕事が出来なくなると微妙な反応されると思っていたから……。
それを土方さんに言うと
「はぁ? 子供が出来てめでたいのに喜ばずしてどうするってんだ? それにてめぇの代わりなんていくらでもいるんだよ」
と有難い?お言葉をもらった。
それから新選組幹部や千鶴ちゃんにも報告をした。
本当は、通常周囲に報告するのはまだ先なんだけど一緒に住んでいるし隠しきれるものではないから、と左之さんと話し合って決めた。
皆、喜んでくれたが茂が特に嬉しそうにしていた。
「いつ? いつ生まれるの!?」
「早く遊びたい!」
等と口にし、まだまだ先だと知ると少し落ち込んでいたがそれでもニコニコしていた。
1/6ページ