障子貼り
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今日は、俺と左之と左之の息子・茂と平助で障子の貼り替えをしている。古くなったから張り替えてほしいって、源さんに頼まれちまってな。
んで、張替えてるわけだが――
「刀の時代じゃなかったら……お前は、障子貼り師だな」
と急に左之が言い出した。
最初は「何だと!?」と反論しようと思ったんだが、平助が
「確かに、しんぱっつぁんはそれでも食っていけるって!」
と珍しく褒めてきたので、悪い気はしなかった。
「そ、そうか? 確かに、これでもやっていけそうだな……」
もし、刀の時代じゃなかったら。なんて、今の現状を考えると有り得ねぇけど、貼り師の自分を想像出来ちまうんだよな。
すっかり気を良くした俺は、まぁ慣れた手つきで障子を貼り替えて行くわけよ。
すると、障子貼りを初めてやる茂に平助が「上手いなー」って声をかけたんだ。見ると、本当に上手くて本当に左之の子か疑っちまったぜ。
「茂、お前上手いな。平助より上手いんじゃねぇか?」
「出た。親バカだな、左之は」
「そんなんじゃねぇよ。素直に平助の方が下手だって思ったんだ」
左之の言葉に、平助は絶句。でも平助は負けず嫌いだからな。
「おぅ、確かに! 平助、茂を見習え!」
と煽ってみれば、案の定
「なーんでだよ! くそっ、負けるかーっ!」
と気合い入れて作業を始めた。
障子貼りも終盤に差し掛かった頃、たまたまそこに土方さんが通った。普通なら一声かけてそのまま去って行く土方さんだが、茂の姿が目に入ったのか立ち止まった。
「おっ、茂。障子の貼り替え手伝ってんのか?」
「うん、はりはりしてるのー」
「おぉ、こりゃ上手いな」
土方さんは滅多にお世辞言わないから、多分これは本心。
「えへへ」と綻ばせて照れる茂は、本当に左之の子か?(二回目)
んで、張替えてるわけだが――
「刀の時代じゃなかったら……お前は、障子貼り師だな」
と急に左之が言い出した。
最初は「何だと!?」と反論しようと思ったんだが、平助が
「確かに、しんぱっつぁんはそれでも食っていけるって!」
と珍しく褒めてきたので、悪い気はしなかった。
「そ、そうか? 確かに、これでもやっていけそうだな……」
もし、刀の時代じゃなかったら。なんて、今の現状を考えると有り得ねぇけど、貼り師の自分を想像出来ちまうんだよな。
すっかり気を良くした俺は、まぁ慣れた手つきで障子を貼り替えて行くわけよ。
すると、障子貼りを初めてやる茂に平助が「上手いなー」って声をかけたんだ。見ると、本当に上手くて本当に左之の子か疑っちまったぜ。
「茂、お前上手いな。平助より上手いんじゃねぇか?」
「出た。親バカだな、左之は」
「そんなんじゃねぇよ。素直に平助の方が下手だって思ったんだ」
左之の言葉に、平助は絶句。でも平助は負けず嫌いだからな。
「おぅ、確かに! 平助、茂を見習え!」
と煽ってみれば、案の定
「なーんでだよ! くそっ、負けるかーっ!」
と気合い入れて作業を始めた。
障子貼りも終盤に差し掛かった頃、たまたまそこに土方さんが通った。普通なら一声かけてそのまま去って行く土方さんだが、茂の姿が目に入ったのか立ち止まった。
「おっ、茂。障子の貼り替え手伝ってんのか?」
「うん、はりはりしてるのー」
「おぉ、こりゃ上手いな」
土方さんは滅多にお世辞言わないから、多分これは本心。
「えへへ」と綻ばせて照れる茂は、本当に左之の子か?(二回目)
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