三ノ六.日常
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上三役の側で控える俺は、話を振られない限り黙ったままだ。新選組の監察方である俺の仕事は、いつでも動けるようにしておくこと。
「んー……ぉお、この菓子は上手いな!」
「近藤さん、真面目に考えてるかと思えば菓子食って感想言ってんじゃねぇよ。考えてくれよ」
「む? しかしトシ、この菓子は上手いぞ!」
ため息を吐く副長は、今大事な話をしている。
明日の夜、長州を生け捕りにする。その打ち合わせだ。
「明日の晩は、きっと漫遊屋だ」
そう告げる副長に、総長が口を挟む。
「しかし、金光屋も怪しいですよ。池田屋の時といい、新選組は賭け事には弱いですからこちらの線を捨てるのもどうかと思いますが」
「だが、金光屋は長州が頻繁に使っている」
「そう言って、池田屋の時も推測しましたが結果は外れました」
「流石に奴らも馬鹿じゃねぇ。今度は変えるかもしれねぇだろうが」
「しかし、裏を読んでくるかもしれません」
切りがない討論に、局長がまぁまぁと一旦落ち着かせる。この人は、いつもこういう感じだ。
「また二つに割り振れば良いんじゃないか。あの時のように。それに、漫遊屋と金光屋は近いからなぁ」
「んー……ぉお、この菓子は上手いな!」
「近藤さん、真面目に考えてるかと思えば菓子食って感想言ってんじゃねぇよ。考えてくれよ」
「む? しかしトシ、この菓子は上手いぞ!」
ため息を吐く副長は、今大事な話をしている。
明日の夜、長州を生け捕りにする。その打ち合わせだ。
「明日の晩は、きっと漫遊屋だ」
そう告げる副長に、総長が口を挟む。
「しかし、金光屋も怪しいですよ。池田屋の時といい、新選組は賭け事には弱いですからこちらの線を捨てるのもどうかと思いますが」
「だが、金光屋は長州が頻繁に使っている」
「そう言って、池田屋の時も推測しましたが結果は外れました」
「流石に奴らも馬鹿じゃねぇ。今度は変えるかもしれねぇだろうが」
「しかし、裏を読んでくるかもしれません」
切りがない討論に、局長がまぁまぁと一旦落ち着かせる。この人は、いつもこういう感じだ。
「また二つに割り振れば良いんじゃないか。あの時のように。それに、漫遊屋と金光屋は近いからなぁ」