二.新しい顔
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いつも通りの京の都。得に問題もなく巡察を終えて、僕は屯所に戻ってきた。
すると、屯所の前で何やら揉めてるのか一人の女性が数人の隊士と言い合っていた。どうやら、女性はこの屯所に用事があって隊士は、それを拒否して帰そうとしている――と言ったところかな。
無視して入りたいけど、屯所の門前で事が起こっているから、それは無理だよね。
「ねぇ、どうかしたの?」
「あ、沖田さん。お疲れ様です。実は……」
「ん?」
隊士曰く、女性は近藤さんに用事があるらしい。詳しく聞くと、どうやら屯所で働きたいらしい。
しかし、女性は新選組にいらない。そう隊士は主張したらしいが引き下がらないという。
男装しているとはいえ、千鶴ちゃんのこともあるし、僕が強く言えたことじゃないんだけどな。
それでも、隊士に助けを求められているような目を向けられ少々困った。
「……仕方ないよね。えっと」
そこで、僕は初めて彼女を見た。
でも――。
「え……、志乃ちゃん?」
信じられなかった。そこには、数日前に亡くなったはずの女性がいた。
僕もよく知っている。彼女は新選組観察方だった。そして、左之さんと結婚して、引退した。
でも、彼女は病気で死んだ。左之さんが看取ったのだ。間違いない。生きているはずがないのだ。
僕が目を見開いたまま、固まっていると彼女が「あの」と僕の顔を覗き込んできた。
僕は我に帰り、次の時には隊士に言い放っていた。
「この子、屯所に入れるから」
と。
すると、屯所の前で何やら揉めてるのか一人の女性が数人の隊士と言い合っていた。どうやら、女性はこの屯所に用事があって隊士は、それを拒否して帰そうとしている――と言ったところかな。
無視して入りたいけど、屯所の門前で事が起こっているから、それは無理だよね。
「ねぇ、どうかしたの?」
「あ、沖田さん。お疲れ様です。実は……」
「ん?」
隊士曰く、女性は近藤さんに用事があるらしい。詳しく聞くと、どうやら屯所で働きたいらしい。
しかし、女性は新選組にいらない。そう隊士は主張したらしいが引き下がらないという。
男装しているとはいえ、千鶴ちゃんのこともあるし、僕が強く言えたことじゃないんだけどな。
それでも、隊士に助けを求められているような目を向けられ少々困った。
「……仕方ないよね。えっと」
そこで、僕は初めて彼女を見た。
でも――。
「え……、志乃ちゃん?」
信じられなかった。そこには、数日前に亡くなったはずの女性がいた。
僕もよく知っている。彼女は新選組観察方だった。そして、左之さんと結婚して、引退した。
でも、彼女は病気で死んだ。左之さんが看取ったのだ。間違いない。生きているはずがないのだ。
僕が目を見開いたまま、固まっていると彼女が「あの」と僕の顔を覗き込んできた。
僕は我に帰り、次の時には隊士に言い放っていた。
「この子、屯所に入れるから」
と。