七.真実
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「え、え、え? 土方さん?」
「トトトトトトトシ!?」
平助や近藤さんが驚くのは無理ねぇ。現に俺だって驚きだ。
目の前にいる土方さんとは、全然関係ねぇところからもう一人の土方さんが出てきたんだ。
他の奴らも声には出さないが、不思議そうな表情だ。二人も土方さんがいるんだからな。
そう思ってた矢先、今まで俺達と一緒にいた土方さんが音を立てた。俺達は当然注目するわけだが、もうそこに土方さんはいなかった。後から出てきた方だけが残る。
「え、ぇええええ?」
「平助、んな顔してんじゃねぇ」
「え、いやだってさ!」
土方さん自身は驚いていない、ということは自分がもう一人いるってのを知ってたわけだ。
しかも怪しげな術を使う。
「土方さん、どうやったんですか?」
全員を代表して聞いたのは総司だった。
既に浪士たちは山崎や島田、源さんによって捕まっていた。土方さんは歩み寄ってくる。
「簡単なことだ。本物の俺は山崎と背後をとったってわけだ」
「いやいやいやいや、土方さんよぉ。今、俺達の前にいたあんたはどうなんだよ!?」
「そうだぜ! おかしいだろ!」
新八と平助の疑問は最もだ。さっきまで目の前にいた“偽物”は何なのか。
すると土方さんは「そりゃ、分身ってやつだ」と軽く言い放った。
「ぶぶぶ分身!?」
新八のやつ、大袈裟過ぎだ。
「副長、いつのまに山崎君からそんな技を……」
ありえないだろうな、土方さんが分身の術なんて。
まぁ、斎藤の見解の的外れは時々あるから心配ねぇな。
ということは、さっきのは山崎か?
いや、山崎は以前「俺は分身の術など使えません」と言っていた気がする。
他に分身が使えるやつといえば――
俺は、はっとした。俺が知る限り、だ。分身が使えるのは一人しかいねぇ。
だが、それはありえない。あいつは俺がこの目で最期を見届けたんだ。
「トトトトトトトシ!?」
平助や近藤さんが驚くのは無理ねぇ。現に俺だって驚きだ。
目の前にいる土方さんとは、全然関係ねぇところからもう一人の土方さんが出てきたんだ。
他の奴らも声には出さないが、不思議そうな表情だ。二人も土方さんがいるんだからな。
そう思ってた矢先、今まで俺達と一緒にいた土方さんが音を立てた。俺達は当然注目するわけだが、もうそこに土方さんはいなかった。後から出てきた方だけが残る。
「え、ぇええええ?」
「平助、んな顔してんじゃねぇ」
「え、いやだってさ!」
土方さん自身は驚いていない、ということは自分がもう一人いるってのを知ってたわけだ。
しかも怪しげな術を使う。
「土方さん、どうやったんですか?」
全員を代表して聞いたのは総司だった。
既に浪士たちは山崎や島田、源さんによって捕まっていた。土方さんは歩み寄ってくる。
「簡単なことだ。本物の俺は山崎と背後をとったってわけだ」
「いやいやいやいや、土方さんよぉ。今、俺達の前にいたあんたはどうなんだよ!?」
「そうだぜ! おかしいだろ!」
新八と平助の疑問は最もだ。さっきまで目の前にいた“偽物”は何なのか。
すると土方さんは「そりゃ、分身ってやつだ」と軽く言い放った。
「ぶぶぶ分身!?」
新八のやつ、大袈裟過ぎだ。
「副長、いつのまに山崎君からそんな技を……」
ありえないだろうな、土方さんが分身の術なんて。
まぁ、斎藤の見解の的外れは時々あるから心配ねぇな。
ということは、さっきのは山崎か?
いや、山崎は以前「俺は分身の術など使えません」と言っていた気がする。
他に分身が使えるやつといえば――
俺は、はっとした。俺が知る限り、だ。分身が使えるのは一人しかいねぇ。
だが、それはありえない。あいつは俺がこの目で最期を見届けたんだ。