六.捕縛作戦
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襖の外から声をかけると、浪士たちがにやりとした気配がした。
「誰だ」
長川の声は低く、知っているはずなのに業とそう言う。
「……新選組で女中をしております。陽菜にございます」
だから、期待に応えてあげる。
襖の向こうの空気が揺れた気がした。
入室の許しを受け「失礼します」と丁寧に挨拶をする。部屋の空気は、悪質なものだった。
そして、視界に入るは浪士に捕まっている茂の姿。
「長川さん、子どもを人質にするなんて卑劣ですよ」
「お前には関係ない。……どうですか、新選組の方々。お前たちの女中さんは、私たちの間者だったんですよ」
その事実に、一同は息を呑む。
「我々の動きを読まれていたのはそのせいか」
「陽菜ちゃん……騙してたってこと?」
「……」
斎藤さんと沖田さんが苦い顔でこちらを見てくる。
「答えてよ!」
「……まぁ、そうなりますかね」
その認める発言は、新選組を凍てつかせたと思う。
各々から殺気にも似た何かが発せられていた。
「誰だ」
長川の声は低く、知っているはずなのに業とそう言う。
「……新選組で女中をしております。陽菜にございます」
だから、期待に応えてあげる。
襖の向こうの空気が揺れた気がした。
入室の許しを受け「失礼します」と丁寧に挨拶をする。部屋の空気は、悪質なものだった。
そして、視界に入るは浪士に捕まっている茂の姿。
「長川さん、子どもを人質にするなんて卑劣ですよ」
「お前には関係ない。……どうですか、新選組の方々。お前たちの女中さんは、私たちの間者だったんですよ」
その事実に、一同は息を呑む。
「我々の動きを読まれていたのはそのせいか」
「陽菜ちゃん……騙してたってこと?」
「……」
斎藤さんと沖田さんが苦い顔でこちらを見てくる。
「答えてよ!」
「……まぁ、そうなりますかね」
その認める発言は、新選組を凍てつかせたと思う。
各々から殺気にも似た何かが発せられていた。