第6章 暗部殺害事件
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この小説の夢小説設定主人公はイタチとサスケの姉という設定。
その他、名前変換可能のオリキャラ登場します。
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「母さん、私これから数日は帰らないから……」
ご飯はいらないよ、とリビングに顔を出した龍厦。
ミコトはテーブルについてお茶を飲んでいた。
「え? どこに行くの?」
「どこって……任務だけど、言ってなかったっけ?」
「聞いてないわよ!」
お弁当は、忍具はちゃんとあるの、着替えは、と立ち上がりながら素早く聞いてくるミコトに、龍厦はそっと溜め息を吐いた。
「お弁当はいらないし、忍具も着替えも自分でやったから大丈夫だよ」
「それなら良いんだけど……ところで何の任務なの?」
「それは……」
どう答えようか思案していると、ミコトが続ける。
「イタチもさっき暗部の任務だって出て行ったし……もしかして関係あるの?」
それまでまるで空気のように新聞を読んでいたフガクが、チラッと視線を投げて来るのを龍厦は感じた。
「まぁ……うん……そうね。今回はイタチと同じ任務かなー……ごめんけど、これ以上は……」
普通の任務であれば言えるのだが、暗部の任務は極秘なものばかり。
しかし同居している家族がいる以上、留守にする理由を告げなければいけない。
どこまで言っていいのか、毎回悩む所ではある。
「そうね。分かったわ。でも、気を付けるのよ」
「ありがとう。じゃあ、母さん、父さん、行ってきます」
「あぁ……」
「行ってらっしゃい」
背を向けてリビングを出ると、今度はそこにサスケがいた。
龍厦は首を傾げる。
「サスケ、アカデミーは?」
「姉さん……任務?」
「?……!」
何となく視線が定まっていない気がした。
よく見ると顔が赤い。
龍厦はサスケに近付き、廊下の床に片膝を着いた。
「サスケ、熱があるの?」
その小さなおでこに手を当てると、熱があることが容易に確認できる。
咳を繰り返したサスケは頷いた。
「昨日の夜から……」
だからアカデミーを休んだというわけか。と龍厦は納得する。
その時、背後にミコトの気配がして振り返った。
「龍厦、時間大丈夫? サスケは私が見ているから平気よ」
「うん。……サスケ、私はこれから任務だからいないけどしっかり休んでね」
「……姉さんも頑張ってね」
弱弱しい言葉だったが、可愛らしい笑顔を(少なくともその場にいたミコトや龍厦はそう思った)向けてくるサスケ。
龍厦は心配しながらも家を出た。