恋桜
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「ブフッッ?!!!ゴホっ、ゲホッ、」
「と、歳、大丈夫か?!」
「で、どっちなんです?」
近藤さんと三人で話しながら茶を飲んでいたら総司の奴が変な事言いやがったせいでむせた
みつきと雪村どっちが好きだと?
「ケホっ、どっちもそんなんじゃねぇ!」
「ふーん、もし風間に狙わられたらどっちを助けます?」
「はぁあ?お前くだらない事言ってんじゃねぇよ」
「もしもの話ですよ」
こいつの、この煮え切らない笑顔
本当に何考えてんだか分からねぇな
「雪村は分かるが、みつきが狙われる理由はねぇだろ」
「風間の好みかもしれませんよ」
「…それはないだろ」
『へ、へブシッ!!』
風邪引いたかな、、、
井戸水を汲んでいると、いきなり強い風が通り過ぎていった…と思ったら背後に気配を感じ振り返ると
『風間…』
「花町以来だな」
涼しげな表情で少し口元をを緩めた風間
『何の用…っ!まさか千鶴を攫いに来たんじゃないでしょうね!!』
「そうだと言ったら貴様はどうする」
『阻止するに決まってんでしょ!』
塀の上から軽やかに着地した風間に、みつきは警戒を強めた
「そう怖い顔するな、今日は貴様に話があってわざわざ来てやったのだ」
めっちゃ上から目線だ、、そうだ風間はそう言うキャラだったわ
直に言われると、ちょっとカチンとくるな
『話って』
「あの女鬼の代わりに貴様が俺の元へ来い」
『…………………は?』
「なんだ、あの女鬼を俺から守るのではないのか?貴様は口先だけか?」
いやいやいや、待ってよ、何でそうなるの!!
『いや、何で私なの!私なんか千鶴の代わりになれないわ!!!』
「確かに、貴様はあの女鬼よりかは見た目は少々劣るが…」
ぶっ飛ばしていいですか?
そう言うといつの間にか、視界から消え、気付いた時には背後から抱きしめられていた
「それよりも俺は、より強い子孫を残せる方を重要視している」
『っ?!!』
耳元で囁かれ、下腹部辺りを撫でられている
『っ、、セ、セクハ』
「みつき!!!」
『左之さ』
「みつきから離れろっ!!」
私は風間から解放され、左之さんに抱きしめられた
「大丈夫か!!」
塀の上に舞い降りた風間は不吉な言葉を残して姿を消した
ー貴様を迎えに来る、その日を楽しみにしていろー
左之さんから、幹部に風間の事が伝わり私は今事情聴取を受けている
「どう言う事か、説明しろ」
まるで閻魔様みたいな土方さんに、どうやって伝えようか迷う
『え、っと…何故か求婚を迫られまして…』
私がそう言うと、幹部が一斉にお茶を吹き出した
いや、タイミング良くお茶飲んでたな…
「お、おまっ、嘘だろっ?!!」
土方さんは口元を手で拭いながら聞いてきた
『…』
みつきが、気まずそうに笑ったのを見て
俺の、心臓がドクリと強く鳴った
おかしいだろ…風間の標的は雪村だったはず
みつきを狙う意図は何だ…
「どうします?土方さん」
総司が面白げに笑った
「チッ…どうもこうも風間の好き勝手にはさせねぇよ」
土方さんの言葉に幹部達の士気が高まったけど…本当に守られてていいのかな
私は、皆んなに伝えてない事があるのに…
「…」
俺達とは、反対にみつきの顔に影が出来たのを俺は見てしまった
「みつき、ちょっと来い」
洗い物をしていると、土方さんに呼ばれ部屋に入った
「お前、何か隠してる事があるな」
ギクリと肩を揺らしたみつきに、俺は確信を得た
「言え」
『…』
「…言えねぇ事か」
『…』
一言も発せずただ、ふいているみつきに俺の苛立ちは徐々に積もっていく
「やましい事だから、言えねぇのか…お前やっぱり間者じゃねぇだろうな!」
『違っ…』
「じゃあ、はっきり言え!!言えねぇって事はそう言う事だろ!っ!!」
みつきを見ると、見開いた瞳からポロポロと涙が溢れていた
言い過ぎたと思い近づいて謝ろと
腰を上げた俺の前からみつきは離れて行った
「みつきっ!!」
自分が悪いのに、言えない自分が悪いのに…
泣かないって決めたのに…
どこかで、土方さんに甘えてた自分がいた…
ーやっぱり、間者じゃねぇだろうな!!ー
土方さんは、ずっと疑ってたんだ…
それでも、今まで屯所においてくれて、危険からも守ってくれた…
土方さんは、本当に優しい人だ…
ごめんなさい…
「いなくなったってどう言う事ですか!!」
先程まで、みつきを探していたであろう副長の額には汗が滲んでいて、少し疲れた顔をしている
そんな、副長の胸ぐらを掴んで問いただしている総司は、焦りの色を見せていた
「すまねぇ、とりあえず何も聞かずにあいつを探してくれ」
幹部総出でみつきを探そうとしたその時、大きな轟音が響いた
外に出ると、風間と言う鬼がこちらに歩いてくる
「雪村を安全な場所に!」
そう言った副長は、抜刀し臨戦態勢に入った
「弱い者ほど、群がる」
嘲笑う風間
「…あの女はどこだ」
「はっ!あいつならいねぇよ。さっき出て行ったからな」
「ほぅ、逃げたと言う事か。なら仕方ない、その女鬼を頂こう」
「させるか!!」
私は、行き場もなく歩き続けていた為少し休む事にした
空を見上げると夜が迫ってきていた
『…』
ブチっ
何気なく音の方を見ると、鼻緒が切れている
不吉だな……!何か嫌な予感がする…
私は草履を脱ぎ、屯所に急いだ
「土方さん!!もういいです!私っ」
「うるせぇ!お前は黙ってろ!!」
「息が上がっているな、無駄な事はやめておけ」
千鶴を守りながら、風間の攻撃を受ける土方、その援護をする幹部達の体力もそろそろ限界にきていた
「終焉と行こう」
風間は鬼の姿に変化し、土方目掛け突進してきた
こねままじゃ、土方さんが!!
咄嗟に、土方の前に出た千鶴を土方は腕の中に抱き入れた
「みつき!!!!」
総司の叫びに俺は、瞼を開いた
俺の前には、みつきがいて…その背中から突き出ているのは刀だった
「何だ、逃げていた訳ではなかったのだな」
風間が刀を抜くと、口から大量の血が吐き出され、力無く風間に倒れ込んだみつき
「欲しい物は手に入った、もうお前達とも会う事はないだろう」
みつきを抱えた風間は門の方へと歩いて行く
「…て…待ちやがれ!!」
風間に斬りかかろうとした土方は風間の鬼の力に吹き飛ばされた
「っ、…そいつを連れて行くなっ!!!なんでそいつを連れて行くっ!!ただの人間の女だぞっ!!」
風間は振り返り、鼻で笑った
「言っていなかったのか」
風間は気を失っているみつきを見て、視線を土方に向けた
「この女は〝鬼〟だ。古来の優れた力を持つ鬼の血を引く女だ」
風間の言葉に、一同は愕然とし言葉を失った
「と、歳、大丈夫か?!」
「で、どっちなんです?」
近藤さんと三人で話しながら茶を飲んでいたら総司の奴が変な事言いやがったせいでむせた
みつきと雪村どっちが好きだと?
「ケホっ、どっちもそんなんじゃねぇ!」
「ふーん、もし風間に狙わられたらどっちを助けます?」
「はぁあ?お前くだらない事言ってんじゃねぇよ」
「もしもの話ですよ」
こいつの、この煮え切らない笑顔
本当に何考えてんだか分からねぇな
「雪村は分かるが、みつきが狙われる理由はねぇだろ」
「風間の好みかもしれませんよ」
「…それはないだろ」
『へ、へブシッ!!』
風邪引いたかな、、、
井戸水を汲んでいると、いきなり強い風が通り過ぎていった…と思ったら背後に気配を感じ振り返ると
『風間…』
「花町以来だな」
涼しげな表情で少し口元をを緩めた風間
『何の用…っ!まさか千鶴を攫いに来たんじゃないでしょうね!!』
「そうだと言ったら貴様はどうする」
『阻止するに決まってんでしょ!』
塀の上から軽やかに着地した風間に、みつきは警戒を強めた
「そう怖い顔するな、今日は貴様に話があってわざわざ来てやったのだ」
めっちゃ上から目線だ、、そうだ風間はそう言うキャラだったわ
直に言われると、ちょっとカチンとくるな
『話って』
「あの女鬼の代わりに貴様が俺の元へ来い」
『…………………は?』
「なんだ、あの女鬼を俺から守るのではないのか?貴様は口先だけか?」
いやいやいや、待ってよ、何でそうなるの!!
『いや、何で私なの!私なんか千鶴の代わりになれないわ!!!』
「確かに、貴様はあの女鬼よりかは見た目は少々劣るが…」
ぶっ飛ばしていいですか?
そう言うといつの間にか、視界から消え、気付いた時には背後から抱きしめられていた
「それよりも俺は、より強い子孫を残せる方を重要視している」
『っ?!!』
耳元で囁かれ、下腹部辺りを撫でられている
『っ、、セ、セクハ』
「みつき!!!」
『左之さ』
「みつきから離れろっ!!」
私は風間から解放され、左之さんに抱きしめられた
「大丈夫か!!」
塀の上に舞い降りた風間は不吉な言葉を残して姿を消した
ー貴様を迎えに来る、その日を楽しみにしていろー
左之さんから、幹部に風間の事が伝わり私は今事情聴取を受けている
「どう言う事か、説明しろ」
まるで閻魔様みたいな土方さんに、どうやって伝えようか迷う
『え、っと…何故か求婚を迫られまして…』
私がそう言うと、幹部が一斉にお茶を吹き出した
いや、タイミング良くお茶飲んでたな…
「お、おまっ、嘘だろっ?!!」
土方さんは口元を手で拭いながら聞いてきた
『…』
みつきが、気まずそうに笑ったのを見て
俺の、心臓がドクリと強く鳴った
おかしいだろ…風間の標的は雪村だったはず
みつきを狙う意図は何だ…
「どうします?土方さん」
総司が面白げに笑った
「チッ…どうもこうも風間の好き勝手にはさせねぇよ」
土方さんの言葉に幹部達の士気が高まったけど…本当に守られてていいのかな
私は、皆んなに伝えてない事があるのに…
「…」
俺達とは、反対にみつきの顔に影が出来たのを俺は見てしまった
「みつき、ちょっと来い」
洗い物をしていると、土方さんに呼ばれ部屋に入った
「お前、何か隠してる事があるな」
ギクリと肩を揺らしたみつきに、俺は確信を得た
「言え」
『…』
「…言えねぇ事か」
『…』
一言も発せずただ、ふいているみつきに俺の苛立ちは徐々に積もっていく
「やましい事だから、言えねぇのか…お前やっぱり間者じゃねぇだろうな!」
『違っ…』
「じゃあ、はっきり言え!!言えねぇって事はそう言う事だろ!っ!!」
みつきを見ると、見開いた瞳からポロポロと涙が溢れていた
言い過ぎたと思い近づいて謝ろと
腰を上げた俺の前からみつきは離れて行った
「みつきっ!!」
自分が悪いのに、言えない自分が悪いのに…
泣かないって決めたのに…
どこかで、土方さんに甘えてた自分がいた…
ーやっぱり、間者じゃねぇだろうな!!ー
土方さんは、ずっと疑ってたんだ…
それでも、今まで屯所においてくれて、危険からも守ってくれた…
土方さんは、本当に優しい人だ…
ごめんなさい…
「いなくなったってどう言う事ですか!!」
先程まで、みつきを探していたであろう副長の額には汗が滲んでいて、少し疲れた顔をしている
そんな、副長の胸ぐらを掴んで問いただしている総司は、焦りの色を見せていた
「すまねぇ、とりあえず何も聞かずにあいつを探してくれ」
幹部総出でみつきを探そうとしたその時、大きな轟音が響いた
外に出ると、風間と言う鬼がこちらに歩いてくる
「雪村を安全な場所に!」
そう言った副長は、抜刀し臨戦態勢に入った
「弱い者ほど、群がる」
嘲笑う風間
「…あの女はどこだ」
「はっ!あいつならいねぇよ。さっき出て行ったからな」
「ほぅ、逃げたと言う事か。なら仕方ない、その女鬼を頂こう」
「させるか!!」
私は、行き場もなく歩き続けていた為少し休む事にした
空を見上げると夜が迫ってきていた
『…』
ブチっ
何気なく音の方を見ると、鼻緒が切れている
不吉だな……!何か嫌な予感がする…
私は草履を脱ぎ、屯所に急いだ
「土方さん!!もういいです!私っ」
「うるせぇ!お前は黙ってろ!!」
「息が上がっているな、無駄な事はやめておけ」
千鶴を守りながら、風間の攻撃を受ける土方、その援護をする幹部達の体力もそろそろ限界にきていた
「終焉と行こう」
風間は鬼の姿に変化し、土方目掛け突進してきた
こねままじゃ、土方さんが!!
咄嗟に、土方の前に出た千鶴を土方は腕の中に抱き入れた
「みつき!!!!」
総司の叫びに俺は、瞼を開いた
俺の前には、みつきがいて…その背中から突き出ているのは刀だった
「何だ、逃げていた訳ではなかったのだな」
風間が刀を抜くと、口から大量の血が吐き出され、力無く風間に倒れ込んだみつき
「欲しい物は手に入った、もうお前達とも会う事はないだろう」
みつきを抱えた風間は門の方へと歩いて行く
「…て…待ちやがれ!!」
風間に斬りかかろうとした土方は風間の鬼の力に吹き飛ばされた
「っ、…そいつを連れて行くなっ!!!なんでそいつを連れて行くっ!!ただの人間の女だぞっ!!」
風間は振り返り、鼻で笑った
「言っていなかったのか」
風間は気を失っているみつきを見て、視線を土方に向けた
「この女は〝鬼〟だ。古来の優れた力を持つ鬼の血を引く女だ」
風間の言葉に、一同は愕然とし言葉を失った