恋桜
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「…」
そういやみつきの姿が見えねぇな
ふと、部屋を見渡すとみつきの姿が見当たらない事に気付いた土方
「総司、みつきの奴どこ行った」
「え、さっき出て行って…まだ帰ってきてませんね」
探しに行こうと腰をあげる沖田に、自分が行く事を伝え部屋を出て行った
嘘…
なんで…
なんで、傷が…
「やはりな…貴様も仲間か」
仲間…違う…私は、ただの…
「その顔では知らなかった様だな」
やめて、違う…
「貴様は」
「そいつから離れろ!」
土方は、刀を風間の首に向けた
「女、貴様、新撰組の仲間か」
「だったらなんだ!」
風間は鼻で笑い、二階の柵から一階の庭に飛び降りた
「待ちやがれ!!ッチ、大丈夫か」
『は、はぃ!あ、ありがとうございます、』
笑いながらさっと気づかれない様に腕を隠したみつきの動作を土方は見逃さなかった
『痛っ』
掴んだ手首には強い力で握られた痕が残され、着物の袖口には血が付着していた
「っ!切られたのかっ?!」
『ち、違いますよ!さっき鼻血が出てっ』
「嘘つくな!本当の事を言え」
血の気が引いた様な青白い顔のみつきは、俺と目を合わせようとしねぇ
ダメだ、これは言えない…
自分自身混乱してるのに、、それに新撰組に鬼が二人いる事になる…只でさえ居候の身で迷惑かけてるのに、これ以上は…
「帰るぞ」
『ぇ…』
「手首、帰って処置してやる」
手首の痣は行灯 の灯りでも分かる程のもので
塗り薬を塗り、包帯を巻いてやった
『ありがとうございます』
「…おま」
『…じ、じゃあ、おやすみなさい』
襖を閉めたみつきは、深い息を吐いた
これからどうしよう…
千鶴に…って相談しても、迷惑かけちゃうだろうし…
私のが、年上なのに頼ってちゃ駄目だ!
とりあえず、怪我しないようにしないと、、
後、気にしない、今日起きた事は無かったことにしよう
『え?!急に何で…』
「いや、俺も分からないんだが、歳がそうして欲しいと頼んできてな、」
ある日、近藤さんに呼ばれたと思ったら、また土方さんの小姓に就く様にと言われた
「きっと、みつき君の事を頼りにしているんだよ」
近藤さん、違うよ…
土方さんは、私が隠し事をしているのに勘付いているから監視下に置きたいんだと思う…
はぁ…以前だったら嬉しかったのに、今では憂鬱でしかない…
土方さんの小姓に戻り、取り敢えず何事もなく…と言うか、何事も起こさず毎日が続いていた
でも、そんなある夜何かの気配にふと目が覚めた
襖の外に誰かいるのだ
『だ…誰、ですか』
私の問いに応えない
不気味なまでの静寂が私を包んだその時
『っ!!!』
襖がゆっくりと開き、間から見えたのは浅葱色の羽織
隊士の人かと思ったがそうじゃない
それは、白髪で赤眼の
『羅刹…』
ヤバイヤバイヤバイ!!!
どうしよっ? !武器、、なんて…っ!!脇差があった!!
私は枕元に置いてあった脇差の鞘を抜いた
柄を握った手はガタガタと震え、カチャカチャと鍔 が鳴っている
落ち着け、落ち着け、落ち着け
羅刹が獲物を捕らえた目をし、舌舐めずりをしている
その様子に、口と唇が乾き、身体中の熱がすぅーっと消えるのを感じた
奇声を発して、刀を振りかざしてきた為
咄嗟に交わして、庭に飛び出た
『っ、、』
くそ、足首捻った、、
羅刹はユラユラと上半身を揺らしながら部屋から出てきた
もー、怖い怖い怖い…
涙出てきた、、どうしたら…
『血…』
私の血を与えたら、羅刹化が解けるかもしれない…
一か八か覚悟を決め、呼吸を整え、食いしばり
自分の腕の肌に刀の刃を添わせ引こうとした時
ピシャリと何か生暖かい水が飛んできた
視線を落とすと、月明かりに照らされた夜着は紅く染められていた
『……血』
「何してやがる!!!」
刀を持つ手を掴まれて、初めて土方さんが助けてくれた事に気付いた
『…土方さん』
逃げた羅刹を見つけたらこいつに刀振りかざしてて、正直焦った
「…お前、まさか自分の腕切ろうとしたのか」
俺の問いに、視線を落としたみつき
『羅刹は血を欲っしてたから、少し与えたら』
「馬鹿野郎っ!!お前って奴は!!!」
本当にこいつは、何言ってんだ…
はあ…
でも…何もなくて良かった
「頑張ったな」
土方さんの言葉に鼻がツンとして泣きそうになったけど、涙は我慢した
そういやみつきの姿が見えねぇな
ふと、部屋を見渡すとみつきの姿が見当たらない事に気付いた土方
「総司、みつきの奴どこ行った」
「え、さっき出て行って…まだ帰ってきてませんね」
探しに行こうと腰をあげる沖田に、自分が行く事を伝え部屋を出て行った
嘘…
なんで…
なんで、傷が…
「やはりな…貴様も仲間か」
仲間…違う…私は、ただの…
「その顔では知らなかった様だな」
やめて、違う…
「貴様は」
「そいつから離れろ!」
土方は、刀を風間の首に向けた
「女、貴様、新撰組の仲間か」
「だったらなんだ!」
風間は鼻で笑い、二階の柵から一階の庭に飛び降りた
「待ちやがれ!!ッチ、大丈夫か」
『は、はぃ!あ、ありがとうございます、』
笑いながらさっと気づかれない様に腕を隠したみつきの動作を土方は見逃さなかった
『痛っ』
掴んだ手首には強い力で握られた痕が残され、着物の袖口には血が付着していた
「っ!切られたのかっ?!」
『ち、違いますよ!さっき鼻血が出てっ』
「嘘つくな!本当の事を言え」
血の気が引いた様な青白い顔のみつきは、俺と目を合わせようとしねぇ
ダメだ、これは言えない…
自分自身混乱してるのに、、それに新撰組に鬼が二人いる事になる…只でさえ居候の身で迷惑かけてるのに、これ以上は…
「帰るぞ」
『ぇ…』
「手首、帰って処置してやる」
手首の痣は
塗り薬を塗り、包帯を巻いてやった
『ありがとうございます』
「…おま」
『…じ、じゃあ、おやすみなさい』
襖を閉めたみつきは、深い息を吐いた
これからどうしよう…
千鶴に…って相談しても、迷惑かけちゃうだろうし…
私のが、年上なのに頼ってちゃ駄目だ!
とりあえず、怪我しないようにしないと、、
後、気にしない、今日起きた事は無かったことにしよう
『え?!急に何で…』
「いや、俺も分からないんだが、歳がそうして欲しいと頼んできてな、」
ある日、近藤さんに呼ばれたと思ったら、また土方さんの小姓に就く様にと言われた
「きっと、みつき君の事を頼りにしているんだよ」
近藤さん、違うよ…
土方さんは、私が隠し事をしているのに勘付いているから監視下に置きたいんだと思う…
はぁ…以前だったら嬉しかったのに、今では憂鬱でしかない…
土方さんの小姓に戻り、取り敢えず何事もなく…と言うか、何事も起こさず毎日が続いていた
でも、そんなある夜何かの気配にふと目が覚めた
襖の外に誰かいるのだ
『だ…誰、ですか』
私の問いに応えない
不気味なまでの静寂が私を包んだその時
『っ!!!』
襖がゆっくりと開き、間から見えたのは浅葱色の羽織
隊士の人かと思ったがそうじゃない
それは、白髪で赤眼の
『羅刹…』
ヤバイヤバイヤバイ!!!
どうしよっ? !武器、、なんて…っ!!脇差があった!!
私は枕元に置いてあった脇差の鞘を抜いた
柄を握った手はガタガタと震え、カチャカチャと
落ち着け、落ち着け、落ち着け
羅刹が獲物を捕らえた目をし、舌舐めずりをしている
その様子に、口と唇が乾き、身体中の熱がすぅーっと消えるのを感じた
奇声を発して、刀を振りかざしてきた為
咄嗟に交わして、庭に飛び出た
『っ、、』
くそ、足首捻った、、
羅刹はユラユラと上半身を揺らしながら部屋から出てきた
もー、怖い怖い怖い…
涙出てきた、、どうしたら…
『血…』
私の血を与えたら、羅刹化が解けるかもしれない…
一か八か覚悟を決め、呼吸を整え、食いしばり
自分の腕の肌に刀の刃を添わせ引こうとした時
ピシャリと何か生暖かい水が飛んできた
視線を落とすと、月明かりに照らされた夜着は紅く染められていた
『……血』
「何してやがる!!!」
刀を持つ手を掴まれて、初めて土方さんが助けてくれた事に気付いた
『…土方さん』
逃げた羅刹を見つけたらこいつに刀振りかざしてて、正直焦った
「…お前、まさか自分の腕切ろうとしたのか」
俺の問いに、視線を落としたみつき
『羅刹は血を欲っしてたから、少し与えたら』
「馬鹿野郎っ!!お前って奴は!!!」
本当にこいつは、何言ってんだ…
はあ…
でも…何もなくて良かった
「頑張ったな」
土方さんの言葉に鼻がツンとして泣きそうになったけど、涙は我慢した