その後、銀ちゃんは物の見事に男達を全滅させ私の前で跪（ひざまず）く

「みつき…すまねぇ…」

銀ちゃん、どうしたの？
らしくない顔して…謝ってきたの初めてじゃない？

『…助けに来てくれて、ありがとう』

いつもと違う銀ちゃんに戸惑い、目が見れない
ちゃんと顔見てお礼言いたかったけど、何か涙出てきそうだったから無理だった

ここで泣いたら、また面倒くさがれそうだし…

『…あの、縄解いて、もらっていいかな…』

…あれ？無視ですか？放置プレイなの？
私がもう一度口を開きかけた時、殴られた方の頬に温もりを感じた

驚いて、視線をあげると銀ちゃんの顔が近づいてきている…

え、ちょ、え？！何っ？！ええ？！


「みつき！！！！」

「みつきさん！！！」

神楽ちゃんと新八くんが扉から入ってきて、助かった、、、初めてのキ、キスがこんな状態で血の味がするとか一生忘れなくなるところだった…

「酷い…すぐ縄解きますね！」

「ありがとう」

「何で、銀ちゃん全員やっちゃったアル！ワタシもみつきに乱暴した奴等、ぶっ飛ばしてやりたかったアル！！」

「あー、うるせぇな、所で葵はどうしたんだよ。お前達が、護衛してるはずだろ」

〝葵〟…もうそんな呼び方してるんだ
私なんか、名前呼ばれた事あったっけな…忘れちゃった…というか、もういいか…そんな事


「表で真選組の方たちが護ってくれてます！」

「そうか」

安堵した様な銀ちゃんの横顔
葵さんの事、好きになっちゃったんだね

可愛いもんね、、、
銀ちゃんかっこいいから私なんかより、美人さんと付き合った方がきっといいよ


私は、万事屋を出ようと決心した…










私は、病院で手当てを受け
大事には至らなかったが大事をとって入院した

たった一週間いなかった万事屋がとても久々に感じた

銀ちゃんは葵さんを送りに行ってしまい、今はいない

「ゆっくりしてて下さい、僕、買い物に行って来ますから」

『うん、ありがとう』

新八君は万事屋を出て行った
神楽ちゃんは、定春と散歩しに行くとの事

「しっかり、休むアルよ！」

『うん、そうするね』

左手を振って見送った