「あ？」

何故か、スナックお登勢の前に数台のパトカーが停まっている

「銀時‼︎あんたどこに行ってたんだい！！！」

凄い剣幕でババァが俺の胸ぐらを掴んだ

「んだよ、祭だよ、祭‼︎」

「みつきわ！！あの子は一緒なんだろうね？！」

「？あいつなら上で留守番して…」



「んじぁ、決まりですねぃ土方さん」

「だな」

万事屋に続く階段から降りてきたムカつく野郎2人がいた

「あ？どーいう事だ」

何でこいつ等がここにいんだよ
楽しい気分で帰って来たのに、台無しじゃねぇか

「あ？テメェの目で確かめろ」

鋭い目付きで俺を睨み、親指で万事屋を指した

その時、俺は嫌な予感がした

階段を駆け上ると
玄関は壊れ、ガラスが散乱している…

「なんなんだよこれ…」

入ると俺は目の前の光景に嫌な汗が垂れた
部屋は荒らされ、壁には飛沫血痕、床には大小の血だまりが点在している…

待っているはずのみつきの姿が見えない

「なんなんですか‼︎これっ‼︎」

「ひどいアルっ‼︎銀ちゃん！みつきは？！」

上ってきたあいつらも、驚きと不安を隠せない

その時、万事屋の電話が鳴った
俺は、急いで受話器を取った

ー女を預かった、返して欲しければ姫と交換だ。場所は…ー

一方的に、電話が切れた

「クソッ‼︎……」

俺は乱暴に受話器を置いた

何で、あいつを1人にしちまったんだ…
何でもっと気を配ってやれなかったんだ…



後悔が後から後から波の様に俺を支配した