今、時代は刀剣ブーム

私もそのうちの一人

今日は、東京国立博物館に来ていた

刀の見方もまだいまいち掴めていなかったが、どうしても実物をこの目で見てみたいと思った






やっぱり、人が多いな、、、






あ、山姥切国広！！

おぉ…本歌と写し両方とも重要文化財指定を受けているのは、山姥切だけなんだ？！
凄いなぁ…



ーシャンー



？鈴の…音？

特にBGMとかは流れていない、よね？







加州清光だ！
そっか、沖田総司の愛刀だったね
池田屋事件か…


ーシャンー


…まただ、また聞こえた…空耳、かな







お次は、へし切長谷部！

へー！最後の主人は、黒田官兵衛なんだぁ！


ーシャンー


…？？！
周りの様子をチラッと伺ったけど、特に反応してる人いないか、、






お！これは、薬研藤四郎

鉄の薬研を貫く程切れ味が鋭いのに、主人の腹を切る事が出来ないと言う逸話があるんだぁ
おもしろいなぁ


ーシャンー


何かさ、音が大きくなってる気がする…
何なの…








あ！光坊だ！燭台切光忠！


織田信長、豊臣秀吉、そして伊達政宗に下賜（かし）されたんだぁ…
名だたる戦国武将に好まれたんだね…


ーシャンー


…
いや、もう怖いんだけど、、、





一旦、展示室から出て休憩しようかな
そう思い出口に向かう途中、凄い人集りを見つけた


気になって隙間から覗いてみた
そこに展示されていたのは


三日月宗近…


近くで見たかったけど、人が多いため
一度出て再来場しようとまた足を進めようとした


ーシャンー



！？
鈴の音！！



でも、今度の鈴の音は一定の間隔で鳴り続けている



それは、巫女さんが神楽舞をする時に使う神楽鈴の様な音



来た道を振り返るが、展示室にいる人達は気にしている様子はない


…いや、聞こえていないんだ…



何で、私だけ…
耳を塞いでも、聞こえてくる

頭の中で鳴り響いている




それは、突然止んだ

…止んだ

やっと止んだ！！



その瞬間襲ってきたのは静寂

あれ程ガヤガヤとしていた館内が、水を打ったように静まり返っていた



そして、私の目の前にいたのは…




目の前にいるはずのないもの…



嘘…

何で…

何で、いるの…