気になるあいつは…
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『失礼致しました』
重い扉が閉まり、下げた頭を上げみつきは溜息をついた
…さ!何かお土産でも買って帰りますかな
気持ちを入れ替え、歩き出した先に居たのは
バツ悪そうな和泉守が立っていた
『…そんなとこで何してんの』
「俺か」
『え?』
「俺のせいで、呼ばれたんだろ」
『あんたのせいじゃない、』
「何でたよ!!」
『私の為だったんでしょ?』
「え…」
『だったら、私が責任とらないと。一応、主なんだし、、』
「……すまなかった」
和泉守は、頭を深く下げ私に謝った
「俺が間違ってた!!すまねぇ!!」
『和泉守…頭を上げてよ』
「…」
頭は上げたが、俯いたまま
『いつもの自信はどうしたのよ』
「…ぅっせ、、笑うんじゃねぇ」
『さ、帰ろ』
そう言って、俺の手を握った小さな手を潰さない様にしっかり握り返した
「あの鍛刀してるのって俺じゃねぇ、よな?」
『は?何で?そんな訳ないでしょ』
「ははは!だ、だよな!次は誰がくんだろな!」
焦って笑う和泉守を、胡乱な目でみたみつき
敷地内にある庭園を歩いていると話し声が聞こえた
「あの和泉守欲しかったのに!!」
「主、おやめ下さい」
「分け前も結局受け取らないし!あっちの本丸よりも給料だってあげるって言ったのに断るし!!」
いつかの演練場であった審神者と、その刀剣男士の歌仙がいて、目があった
「この度は、ご迷惑お掛けして申し訳ない」
『こちらこそ、申し訳ありません』
歌仙とみつきは互いに頭を下げ、和泉守も後から下げた
「主」
「…」
歌仙は自分の主に声をかけるが、視線を地面から移さない
そんな審神者に、みつきは近づいた
「何よ…」
『大丈夫、きっと貴方の所にも来てくれるわ』
「ぇ」
『かっこよくて、強ぉーい、うちのみたいな和泉守兼定ね!!』
にっこり笑いみつきは、審神者の手を両手で包んだ
『お互いに、頑張りましょ!』
「…今度、演練場で合う時には貴方の所より格好よくて、強い和泉守を連れて行くわ!」
『ええ、楽しみにしてる!』
笑顔で握手を交わす、お互いの主を眺める刀剣男士達は、優しい表情であった
『ただいまぁ』
「主!お帰り!顕現したよ!」
加州の隣には、新顔が立っていた
「山鳥毛だ。小鳥よ、これから宜しく頼む」
『こちらこそ!山鳥もっ!?』
いきなり、みつきと山鳥毛の間に立った和泉守
「俺は、和泉守兼定だ」
「和泉守だな、宜しく頼む」
爽やかに笑う山鳥毛に対し、和泉守は、眉間に少し皺が寄っていたのはみつきには見えなかった