気になるあいつは…
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「兼さん!何でそんな事したんですか!」
「何でって、、」
「主さんの事考えて下さいよ!」
「俺は!!…あいつの為に…」
「え?どうい」
「もういい!寝る!」
そう言って、兼さんは布団を被ってしまった
ー和泉守ー
「何だよ」
ーこれー
そう言って、出されたのは一枚の紙
ーこの前の審神者から正式に、あなたを本丸に呼びたいと申請がきたわー
「は?」
ー残るか、あっちに行くかは自分で決めてー
「何言っ」
ーだって、あっちの方が良いって言ってたでしょー
「違ぇ!あれは!」
ー大丈夫、私はあなたの出した答えに何も言わないからー
「は…俺がいなくなったら」
ー大丈夫よー
「え…」
あいつの隣には、いつのまにかもう一人の俺がいて
あいつの肩を抱いていた
「おい…」
俺に背を向け少しずつ、遠ざかっていく一人と一振
「おい!!待て!」
それでも距離は離れていくばかり
「待ってくれっ!!」
ーさよならー
やっと振り向いたあいつは、笑ってそう言った
「っ!!」
目が覚め、それが夢だったと安堵した俺は天井に伸ばした腕を下ろした
が、不安が消えた訳じゃねぇ…
和泉守は布団から飛び起き、みつきの部屋に走った
襖を開けたが姿が見えねぇ
「和泉守!!貴様は何でそんな格好で!夜着のまま主の前に現れるなど失礼極まりないぞ!!馬鹿者がっ!!」
部屋の中を探していた俺に、朝からうるせぇ長谷部
「あいつは!!」
「あいつではない!!主だ!!」
「どこにいんだよ!!」
「ったく、確か鍛刀部屋に行…って、おい!!着替えて行け!!和泉守!!」
バンっ!!!!
いきなり鍛刀部屋に入って来た和泉守に、加州と大和守は驚いた
「一体どうしたの?そんな慌てて」
「…」
大和守の呼び掛けに応えず、ただ鍛刀中の文字を凝視していた
「ちょっと、主が帰って来る前に着替えてよね」
加州の言葉に和泉守は、初めてこの本丸に主が不在だと言う事に気付いた
「あいつ、出掛けたのか?」
「1時間分位前に出掛けたよ」
「どこに行った!!」
「よく知らないけど、政府に呼ばれたらしいんだ」
政府…?
「一緒に行こうかって聞いたんだけど、一人で大丈夫って言うからさ、って和泉守?!」
急に走り出した和泉守に、二振は顔を見合わせた