どうしよう…

大声出して、逃げて来た様な感じになってしまった…

…戻るか、まだ仕事残ってたし…

腰掛石から腰を上げ、背伸びをしたら樹々の間から青空が見えた

落ち着くな…

深呼吸をして、一歩踏み出した時
何かが近づいてくる気配を感じたが
周りを見渡すが何もない

気、のせい？………っ！！！？











「主ーっ！」

「主様ー！」

「どこ行っちゃったんだろぅ」

短刀達が、探していた時
雷鳴と共に赤い稲光が結界を破り、樹々生い茂る森に落ちた

「た、大変だっ！！」

「時間遡行軍っ？！」

「敵襲っ！！敵襲っ！！」

「皆んな、呼んでくるっ！！！」











ーサニワヨ、オマエノイノチイタダクゾー

時間遡行軍？！何で…

もしかして…私の心のせい…？！

ーワガカタナノ、サビトナレー

振りかざされた大太刀を何とか避けたが、脚を挫いてしまった

『っ…』

二度目の攻撃も避けたみつきだが、刀の風圧で飛ばされ大木に身体を強く打ちつけた


っ…視界が…

これじゃ…


「主っ！！！！」

長谷…部…


稲妻の落ちた場所に着けば、大太刀と頭と腕から血を流した主が倒れていた

「よくも主をっ！！！」


長谷、部…ひとり、じゃ…


ーコノ、ナマクラガタナガー

大太刀が、長谷部の肉を裂いた…

血飛沫が、飛び散る

『長谷部！』

「っ、、主は、俺の命に代えても守る！」

私の前で血塗れになりながらも、刀を構える長谷部

『や、めて！逃げて！！』

「例え主命であろうと、それは出来ません！」



ーテツクズニシテヤルー


「そりゃ、こっちの台詞だ！」

「主に怪我を負わせた事、万死に値する！！」

「お前、達…」

「主を命に代えても守るのは、僕達もさ！」


皆んなの力で、大太刀は黒灰となり消えた


良かっ…


「長谷部！！！」

『っ、、早く手入れ部屋に！！』

「君も怪我を」

『私はいいから！！早く！！』