素直になれば…
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『ぅわっ!?、って鶴丸!』
「はははっ!!いい反応だ」
今日の近侍は鶴丸
自分の仕事が終わったらしく、私で遊び出した
『分かった!休憩にしよ』
部屋から出て、食堂に着き椅子に座ると
後ろから羽織を掛けてくれた鶴丸
「まだ、寒い。冷やすなよ」
『ありがとう』
「いや、しかし主は童みたいにあったかいなぁ」
『ちょ、鶴丸重いってば、、』
後ろに、負ぶさる様に主に抱き着く鶴丸を見た長谷部は、使っていた箸を折った
「ど、どうしたんだ長谷部」
向かいに座る薬研は、その光景に驚いた
長谷部の視線の先には、大将とその大将を揶揄う鶴丸がいる
それを見ているといきなり長谷部が席を立ち
「やめろ」
「どうした長谷部、顔が怖いぞ?」
眉間に皺を寄せ、鶴丸を睨む長谷部
「主に無闇に絡むな」
「別にいいだろ?それとも、長谷部のモノなのか?」
「っ、」
『ちょっと、やめなって、、長谷部、私は大丈夫だから、、ね?』
顔を伏せた長谷部が口を開いた
「…っ、俺は」
『え?』
「俺は大丈夫じゃない!!!」
長谷部の声に、食堂は静まりかえった
『ど、どうしたの?』
「っ、、いや、すみません…何でも」
「逃げるの?」
声の主は、手を腰に当て長谷部を睨む加州だった
「長谷部がそんな態度なら、手加減しないから」
「っ…」
『っ…ごめんなさい!!!』
いきなり大声で叫んで頭を下げた主に、刀剣男士達は目を見開き、慌てだした
『私がいけなかったの!!長谷部は悪くない!!私のせいで…ごめんなさい…っ』
主は、食堂を飛び出し
短刀達は、心配になり主の後を追って行った
「長谷部君、それでいいの?」
追いかける足を止めた長谷部に、燭台切が問い掛けた
「…俺は、」
「主が人間で、僕達が刀剣だから君は諦めるの?主は、その事も含め君に想いを告げたはずだよ。たくさん悩んだ末、君と真正面から向き合ったんだと思うんだ……それに対して君はどうなの?」
「そうだよ、敵に塩を送るのは嫌だけど、今逃げたらきっと後悔するよ」
燭台切と加州の声に背中を押され、長谷部は主の元へと駆け出した