素直になれば…
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「主、今日は僕が近侍だよ」
『うん、宜しくね』
そう言って部屋に入って来たのは、何かを乗せたお盆を持った燭台切
「さ、疲れた時はビタミンを摂らないとね!」
テーブルの上には、ビタミンが豊富な食べ物が置かれた
『これ、どうしたの』
「何も言わないからって、気付いてない訳じゃないよ僕達」
『…』
「常に近侍だった長谷部君が外れるし、化粧してるけど君の顔色が悪いのは、皆んな気にしてる」
『…すみません』
「謝って欲しい訳じゃないよ、ただ僕達は君に元気になってほしいだけなんだ」
『燭台切…』
「あ、主っ?!」
『っ、…ごめ、ごめ、んね』
決壊寸前で耐えていたものが、限界を越えてしまって
自分じゃどうにも出来なくなってしまった
「こんな事しか出来なくてごめん」
そう言うと、温かい腕に包まれ
優しく頭を撫でられた
『燭台切…』
「涙、止まったね」
見上げると、優しく指で涙を拭ってくれた燭台切
『ごめ』
「燭台切!!!!!」
声の主は、長谷部
凄い剣幕で部屋に入って来て私を燭台切から引き離した
「どう言う事か、説明してもらおうか!」
「どおって」
「主を泣かせるなんて、許さんぞ!」
「…泣かせたのは、君だよ長谷部くん」
『燭台切!』
え、みたいな顔しないでよ長谷部…
『長谷部、傷が酷いから手当てしに行こ』
「え、いや、」
『いいから来なさい!!』
長谷部は、手当を頼みに私の部屋に来たのだと他の刀剣男士を見て理解した
「…主、先程はすみませんでした」
『え?あー、別に気にしないでよ』
軽傷だった為、最後に長谷部が手入れ部屋に残った
「………俺のせいですか、」
『ち、違うよぉ!色々任務が重なってさ、、』
嘘だ、無理に笑っている事位分かる
俺が一番近くで主を見て来たんだ
「主…」
『何?』
「主ーっ!!」
タイミング悪く、手入れ部屋に入って来たのは加州
『どうしたの?加州』
「今日、俺と万屋に行ってくれる約束だったじゃん!」
『覚えてるよ、もう少し待ってて』
「分かった!じゃあここで待つ」
そう言うと、主に密着する様に腰を下ろし、肩に頭を乗せた加州
「加州、密着し過ぎだ。離れろ」
「えー、別にいーじゃん」
「良くない」
「長谷部にそんな事言える資格ないじゃん!彼氏でもないのに」
「…」
『こらこら喧嘩しない!長谷部もう大丈夫だよ。加州、私用意して行くから転送装置の所で待ってて』
そう言うと、主は出て行った
「じゃ、俺も行くわ」
「待て!…加州、お前は主の事」
「好きだよ」
「っ…」
「もちろん、異性としてね」
加州は、手を振って出て行った
「俺達は、刀剣だぞ…」
部屋に長谷部の声が響いた…