星月夜ーほしづきよー
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急に開いた襖に驚いた主と男が三日月の眼に映った
「迎えにきたぞ、主」
な、んで、三日月がここに…
「え、、、三日月宗近……」
天下五剣の三日月宗近を見て、見合い相手の男は圧倒されている
「そこの、審神者よ。俺の主は返してもらうが良いな」
有無も言わせないその空気の中、三日月は主を抱きかかえ、外に出た
『ちょ、、、待って、、何で?!薬研は?!』
「薬研なら先に帰ってもらったぞ」
どういう事?
「して、主、何故 見合いなどしているのだ?」
…三日月にはどうでも良い事じゃん
『政府から勧められて…』
「嫌なら断れば良いではないか」
それは…
「にしても嫌と言っていた割に、楽しそうだったなぁ」
何が言いたいの…何がしたいの…
「主が俺に好きと言ってくれたのは、嘘であったのか」
それ、ずっと前の話じゃん…
『…断ったのは三日月でしょ』
前の主が好きなくせに……
『私の前に顕現したのだって、前の主さんに似た様な魂だったからでしょ!!私の事、何とも思ってないなら、〝主〟と思ってないなら呼ばなくていい!!呼んでほしくない!!三日月の主は私じゃないっ!!!』
「主っ!?」
急に腕の中で暴れ出した主に三日月は手を離してしまった
走り出した主を追いかけるが、外は夜の帳が下り夜目が効きづらくなっている
「待て!!主!!主っ!!あ、るじ…」
三日月は完全に、主の姿を見失ってしまった
月明かりに照らされ出来た自分の影を見ながら歩いていた足を止めた
あー…最低、最悪だ…
三日月に、あんな事言うつもりなかったのに…
……謝ろ
ふと、帰ろうと周りを見渡すが…
『……どこ』
見慣れた街並みではない事は分かった、とりあえず来た道を戻ろう、そう思って歩き出そうとしたが、不気味なシルエットがそこに佇 んでいた
え、、、嘘…
身体の中で警鐘が鳴り響いた
あ、れは、、時間遡行軍…
ここは…結界の外だ!…早く戻らなきゃ…!
焦るな、冷静に…距離を取っ
『っ?!!』
敵の刀が頬を掠 めた
カチャンと音を立て落ちたのは、真っ二つになった和泉守がくれた髪飾り
『あ…』
拾おうとしたが、敵の攻撃を回避するだけで精一杯だった
ごめん、和泉守!!……
どこだ、どこに行ったのだ主!!
「っ?!」
こ、れは…
三日月が手にしたのは、少し前に見た和泉守が主に贈った髪飾り
二つに割れている……刀で斬った跡…
微かに、時間遡行軍の気配がする
早く見つけなければ、主が危ない…
三日月は、月明かりの照らす道を急いだ
広間では、二人の帰城を待つ刀剣男士達が不安な顔をしていた
「遅すぎやしないかい」
「僕もそう思う」
歌仙の言葉に、燭台切が頷いた
「…俺、もう一度行ってくる」
薬研の後に、和泉守、鶴丸が続いた
取り敢えず逃げ切り、どこかの岩場の影に身を隠しているが、いつ見つかるか分からない状況に心身共に疲弊し始めていた
雲が月を隠し、辺りが暗くなった…
『!』
何かが、まっすぐこちらに近づいてくる足音が聞こえる
逃げる間に拾った木の棒をギュッと握った
浅くなる呼吸を整え、意を決して殴りかかった
しまった!避けられた!
崩れかかった体勢を持ち直しもう一度攻撃しようとしたら、何かに包まれた
この、匂いは…
『三、日月…』
私の言葉に、抱きしめる腕が強くなった
「迎えにきたぞ、主」
な、んで、三日月がここに…
「え、、、三日月宗近……」
天下五剣の三日月宗近を見て、見合い相手の男は圧倒されている
「そこの、審神者よ。俺の主は返してもらうが良いな」
有無も言わせないその空気の中、三日月は主を抱きかかえ、外に出た
『ちょ、、、待って、、何で?!薬研は?!』
「薬研なら先に帰ってもらったぞ」
どういう事?
「して、主、
…三日月にはどうでも良い事じゃん
『政府から勧められて…』
「嫌なら断れば良いではないか」
それは…
「にしても嫌と言っていた割に、楽しそうだったなぁ」
何が言いたいの…何がしたいの…
「主が俺に好きと言ってくれたのは、嘘であったのか」
それ、ずっと前の話じゃん…
『…断ったのは三日月でしょ』
前の主が好きなくせに……
『私の前に顕現したのだって、前の主さんに似た様な魂だったからでしょ!!私の事、何とも思ってないなら、〝主〟と思ってないなら呼ばなくていい!!呼んでほしくない!!三日月の主は私じゃないっ!!!』
「主っ!?」
急に腕の中で暴れ出した主に三日月は手を離してしまった
走り出した主を追いかけるが、外は夜の帳が下り夜目が効きづらくなっている
「待て!!主!!主っ!!あ、るじ…」
三日月は完全に、主の姿を見失ってしまった
月明かりに照らされ出来た自分の影を見ながら歩いていた足を止めた
あー…最低、最悪だ…
三日月に、あんな事言うつもりなかったのに…
……謝ろ
ふと、帰ろうと周りを見渡すが…
『……どこ』
見慣れた街並みではない事は分かった、とりあえず来た道を戻ろう、そう思って歩き出そうとしたが、不気味なシルエットがそこに
え、、、嘘…
身体の中で警鐘が鳴り響いた
あ、れは、、時間遡行軍…
ここは…結界の外だ!…早く戻らなきゃ…!
焦るな、冷静に…距離を取っ
『っ?!!』
敵の刀が頬を
カチャンと音を立て落ちたのは、真っ二つになった和泉守がくれた髪飾り
『あ…』
拾おうとしたが、敵の攻撃を回避するだけで精一杯だった
ごめん、和泉守!!……
どこだ、どこに行ったのだ主!!
「っ?!」
こ、れは…
三日月が手にしたのは、少し前に見た和泉守が主に贈った髪飾り
二つに割れている……刀で斬った跡…
微かに、時間遡行軍の気配がする
早く見つけなければ、主が危ない…
三日月は、月明かりの照らす道を急いだ
広間では、二人の帰城を待つ刀剣男士達が不安な顔をしていた
「遅すぎやしないかい」
「僕もそう思う」
歌仙の言葉に、燭台切が頷いた
「…俺、もう一度行ってくる」
薬研の後に、和泉守、鶴丸が続いた
取り敢えず逃げ切り、どこかの岩場の影に身を隠しているが、いつ見つかるか分からない状況に心身共に疲弊し始めていた
雲が月を隠し、辺りが暗くなった…
『!』
何かが、まっすぐこちらに近づいてくる足音が聞こえる
逃げる間に拾った木の棒をギュッと握った
浅くなる呼吸を整え、意を決して殴りかかった
しまった!避けられた!
崩れかかった体勢を持ち直しもう一度攻撃しようとしたら、何かに包まれた
この、匂いは…
『三、日月…』
私の言葉に、抱きしめる腕が強くなった