ー星月夜ー
月が昇ってないない星明かりだけの夜





私が審神者になって、この本丸に来て早三年
刀剣男士達もほぼほぼ集まり
時に喧嘩もするけど、皆仲良くやっている

けど…

『三日月、畑仕事ご苦労様です』

「ああ、そなたもな」

縁側でのんびりお茶を飲む彼に声をかけると、にっこり笑って答えた

彼、三日月宗近は私の初期刀である
しかし、彼は私を一度たりとも〝主〟とは言わない
いつも、〝そなた〟か〝審神者殿〟で私を呼ぶのだ…

当初、私はそれ程気にはしていなかった…

でも、刀剣男士達が増える度、三日月が私を〝主〟と呼ばない事が気になって、よく聞かれた

聞かれる度に、
何故、三日月は私を〝主〟と呼ばないのか…
呼んでくれない理由を知りたい
そう思う様になっていった…




その理由が、分かったのは鶴丸国永を顕現したした後だった…