月見草
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晴れてお付き合いする事になって、三日月さんに誘われ夜の散歩に出かけた
右手は彼の左手にしっかり握られている
「やっと、二人きりになれたなぁ、主」
『は、はぃ…』
うわぁ…緊張する、、手汗大丈夫かな…
「主?」
『へぃっ!』
私の返事が可笑しくて、三日月さんは笑い出した
「主、そんな緊張するな」
『そ、そんな事言われても…』
無理でしょ!だって好きな人と二人きりだし…慣れてないんだってば!!
「主、空を見てみよ」
三日月さんが見上げる先には星が無数に散らばっていた
息を飲んだ、きっと私の生きていた時代にはこんな星空を見る事は出来なかっただろう
『きれい…』
でも、三日月さんはいつから私を好きでいてくれたんだろうか…
『あの、三日月さん…三日月さんは、いつから私を好きでいてくれたんですか』
真っ直ぐ俺を見つめる主の瞳は何故か不安に揺れている
「俺は、主があの場所に踏み入れた時から気になっていたのだ」
『あの場所って…防衛省?でも私、三日月さんと会ったのは』
「そうだな、だがこれでも神の端くれだ。感じたのだ、主の魂を」
『魂?』
「あぁ、とても温かく心地の良い綺麗な色をしていたんでな、気になってそなたに興味を持った。だからそなたを主に選ぶ事にした」
魂…ちょっと、分からないけど神様には分かるんだろうな
「最初はな、危なっかしくて心配していたんだが、徐々に審神者として成長していく姿を見るのが楽しくてな。頑張るそなたが愛おしいと思う様になっていったのだ」
な、なんか恥ずかしい…物凄く恥ずかしい
「だが、仲間が増える事は良い事だが、そなたを独り占めする事が難しくなった。俺は、じじいのくせに妬いていたのだ…恥ずかしいな」
眉を下げて笑う三日月さん
ただ、単純に〝好き〟だなって、抱きしめたいってそう思った
「主…大胆だなぁ」
『…え、あ、ご、ごめんなさいっ!!』
気付いたら、三日月さんを抱きしめていた事に気付いて、すぐさま離れた
「はっはっはっ!良いのだぞ、さあ」
三日月さんは両手を広げているが、絶対に飛び込んで行けない…恥死ぬ!!
「…おや、主の近くに蛾が…」
『ギャァァァ!!!無理無理無理!!』
「主、大丈夫だ。」
『無理無理無理ぃ!!』
「…嘘だ、蛾などいない」
…嘘?!ま、まぁ、嘘ならいいんだけど…良かった…
「愛しいなぁ…」
そう言われ、はっと気付けば彼の腕の中
騙されたぁぁ!!
あ!灯りも今ので落とした…
「…主、こちらを向いてくれぬか?」
寂しそうな声に顔を上げれば、綺麗な三日月が二つ浮かんでいる
「主…愛している」
唇から伝わる温もりに、涙が溢れた…
新月の夜で、灯りが消えると夜道は暗い
だけど、私にはいつも暗闇を照らしてくれる三日月がいつも傍に…
ー終ー
右手は彼の左手にしっかり握られている
「やっと、二人きりになれたなぁ、主」
『は、はぃ…』
うわぁ…緊張する、、手汗大丈夫かな…
「主?」
『へぃっ!』
私の返事が可笑しくて、三日月さんは笑い出した
「主、そんな緊張するな」
『そ、そんな事言われても…』
無理でしょ!だって好きな人と二人きりだし…慣れてないんだってば!!
「主、空を見てみよ」
三日月さんが見上げる先には星が無数に散らばっていた
息を飲んだ、きっと私の生きていた時代にはこんな星空を見る事は出来なかっただろう
『きれい…』
でも、三日月さんはいつから私を好きでいてくれたんだろうか…
『あの、三日月さん…三日月さんは、いつから私を好きでいてくれたんですか』
真っ直ぐ俺を見つめる主の瞳は何故か不安に揺れている
「俺は、主があの場所に踏み入れた時から気になっていたのだ」
『あの場所って…防衛省?でも私、三日月さんと会ったのは』
「そうだな、だがこれでも神の端くれだ。感じたのだ、主の魂を」
『魂?』
「あぁ、とても温かく心地の良い綺麗な色をしていたんでな、気になってそなたに興味を持った。だからそなたを主に選ぶ事にした」
魂…ちょっと、分からないけど神様には分かるんだろうな
「最初はな、危なっかしくて心配していたんだが、徐々に審神者として成長していく姿を見るのが楽しくてな。頑張るそなたが愛おしいと思う様になっていったのだ」
な、なんか恥ずかしい…物凄く恥ずかしい
「だが、仲間が増える事は良い事だが、そなたを独り占めする事が難しくなった。俺は、じじいのくせに妬いていたのだ…恥ずかしいな」
眉を下げて笑う三日月さん
ただ、単純に〝好き〟だなって、抱きしめたいってそう思った
「主…大胆だなぁ」
『…え、あ、ご、ごめんなさいっ!!』
気付いたら、三日月さんを抱きしめていた事に気付いて、すぐさま離れた
「はっはっはっ!良いのだぞ、さあ」
三日月さんは両手を広げているが、絶対に飛び込んで行けない…恥死ぬ!!
「…おや、主の近くに蛾が…」
『ギャァァァ!!!無理無理無理!!』
「主、大丈夫だ。」
『無理無理無理ぃ!!』
「…嘘だ、蛾などいない」
…嘘?!ま、まぁ、嘘ならいいんだけど…良かった…
「愛しいなぁ…」
そう言われ、はっと気付けば彼の腕の中
騙されたぁぁ!!
あ!灯りも今ので落とした…
「…主、こちらを向いてくれぬか?」
寂しそうな声に顔を上げれば、綺麗な三日月が二つ浮かんでいる
「主…愛している」
唇から伝わる温もりに、涙が溢れた…
新月の夜で、灯りが消えると夜道は暗い
だけど、私にはいつも暗闇を照らしてくれる三日月がいつも傍に…
ー終ー