月見草
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部屋に戻ると、政府から出陣要請が来ていた
『…』
羅列された数字は、改変された私の時代を表示している
上川さんが言っていた
〝もし、万が一に改変された時代に、再び時間遡行軍が現れた時、敵の狙いを阻止出来たならー〟
ー失われたものを取り戻せるかもしれませんー
私は急いで部隊を編成し、山姥切国広を隊長に、三日月宗近、薬研藤四郎、加州清光、へし切長谷部、鶴丸国永に出陣命令を下し、共に向かった
花吹雪が視界から消えると、見慣れた景色が視界に広がった
あの日と同じ…茜色の時間
「ここが、主の生きていた時代かぁ」
「加州、気を緩めるな。遊びに来てるわけではない」
「分かってるっての!」
キョロキョロと辺りを見回す加州に、釘を刺す長谷部
そんな二人を少し後ろで眺めている三日月に鶴丸が並ぶ
「何か心配事か?三日月」
「心配、事…そうだな。俺は主が心配だ」
「何故 だ?」
この時、三日月が加州と長谷部ではなく、その先の山姥切と薬研の傍にいる主を見ていたのだと知った鶴丸
「主は、この時代の歴史改変で大切な人を失い…審神者になったのだ」
「…そうだったのか」
「何事もなければ良 いが…」
黒雲が渦を巻き、その時がきた
時間遡行軍が、再びこの時代に…
刀剣男士達の前に現れた
「参る!!」
山姥切の声と共に、白刃戦が始まった
時間遡行軍は、次々と黒灰になり空に消えていき、こちらの勝利は目前だった…が
紅い稲光が空から降り注ぎ時間遡行軍がまた送り込まれたのだ
「なっ?!」
「嘘だろ」
山姥切、加州含め、皆は増え続ける敵に息が上がる
ダメだ、このままじゃ皆がやられる!!
そう思い、帰城への道を開こうとした時
戦中の山姥切が〝駄目だ!〟と叫んだ
「この戦いは、絶対に勝たなければならない!このまま、帰る、訳にはいかない!!」
「山姥切の言う通りだ!俺達を信じてくれ、主」
山姥切…三日月さん…でも、、、
戦う彼らの姿を見ていると、視界の端に何かを捉えた
そこには、先程まで居なかった小さな女の子が恐怖のあまり動けずにいた
何で女の子?!居なかったはずなのに…
確実に結界の中のモノが見えてる…
それなら、こちらからも!
そんな女の子を、ある時間遡行軍は目に止め、近づいていく
どうする、どうする、どうする!っ!!
「っ?!」
見間違えかと思った…いや、思いたかった
しかし、俺の鼻を掠めたのは主の血の匂いだった
「主っ!!!!」
三日月の叫びに、他の刀剣男士も視線を向け、周りの時間遡行軍を倒し後を追った
主を斬りつけた時間遡行軍を両断した三日月の目の前には、白衣 を緋袴 の様な色に染め、地面に倒れて動かないままの主の姿
「…主」
呼びかけには応えない
近づくと、足元には鮮やかな色の紅い液体がゆっくり広がって来ている
主を抱き起こそうと、膝をついた
「三日月!!どうし……っ?!!」
長谷部の後に駆けつけた刀剣男士達は、目の前の信じがたい光景に言葉を失った
『…』
羅列された数字は、改変された私の時代を表示している
上川さんが言っていた
〝もし、万が一に改変された時代に、再び時間遡行軍が現れた時、敵の狙いを阻止出来たならー〟
ー失われたものを取り戻せるかもしれませんー
私は急いで部隊を編成し、山姥切国広を隊長に、三日月宗近、薬研藤四郎、加州清光、へし切長谷部、鶴丸国永に出陣命令を下し、共に向かった
花吹雪が視界から消えると、見慣れた景色が視界に広がった
あの日と同じ…茜色の時間
「ここが、主の生きていた時代かぁ」
「加州、気を緩めるな。遊びに来てるわけではない」
「分かってるっての!」
キョロキョロと辺りを見回す加州に、釘を刺す長谷部
そんな二人を少し後ろで眺めている三日月に鶴丸が並ぶ
「何か心配事か?三日月」
「心配、事…そうだな。俺は主が心配だ」
「
この時、三日月が加州と長谷部ではなく、その先の山姥切と薬研の傍にいる主を見ていたのだと知った鶴丸
「主は、この時代の歴史改変で大切な人を失い…審神者になったのだ」
「…そうだったのか」
「何事もなければ
黒雲が渦を巻き、その時がきた
時間遡行軍が、再びこの時代に…
刀剣男士達の前に現れた
「参る!!」
山姥切の声と共に、白刃戦が始まった
時間遡行軍は、次々と黒灰になり空に消えていき、こちらの勝利は目前だった…が
紅い稲光が空から降り注ぎ時間遡行軍がまた送り込まれたのだ
「なっ?!」
「嘘だろ」
山姥切、加州含め、皆は増え続ける敵に息が上がる
ダメだ、このままじゃ皆がやられる!!
そう思い、帰城への道を開こうとした時
戦中の山姥切が〝駄目だ!〟と叫んだ
「この戦いは、絶対に勝たなければならない!このまま、帰る、訳にはいかない!!」
「山姥切の言う通りだ!俺達を信じてくれ、主」
山姥切…三日月さん…でも、、、
戦う彼らの姿を見ていると、視界の端に何かを捉えた
そこには、先程まで居なかった小さな女の子が恐怖のあまり動けずにいた
何で女の子?!居なかったはずなのに…
確実に結界の中のモノが見えてる…
それなら、こちらからも!
そんな女の子を、ある時間遡行軍は目に止め、近づいていく
どうする、どうする、どうする!っ!!
「っ?!」
見間違えかと思った…いや、思いたかった
しかし、俺の鼻を掠めたのは主の血の匂いだった
「主っ!!!!」
三日月の叫びに、他の刀剣男士も視線を向け、周りの時間遡行軍を倒し後を追った
主を斬りつけた時間遡行軍を両断した三日月の目の前には、
「…主」
呼びかけには応えない
近づくと、足元には鮮やかな色の紅い液体がゆっくり広がって来ている
主を抱き起こそうと、膝をついた
「三日月!!どうし……っ?!!」
長谷部の後に駆けつけた刀剣男士達は、目の前の信じがたい光景に言葉を失った