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遊園地に行こう!その2
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「……」
「おい、名無し?」
「……」
「駄目だな、こりゃ」
ジェットコースター全制覇を終えた頃には、私は最早もぬけの殻となっていた。
喋る気力など、微塵も起きてこない。
寧ろ、気持ち悪くて喋れない。
「……sorry、ちょっと連れまわしすぎたな」
「……」
政宗が、お茶を渡してくれた。
気持ち悪くて、言葉は出すことが出来なかったが、嬉しかった。
「……ん、ありがとう」
お茶を一口飲み、少し楽になったので、政宗にお礼を言った。
政宗は満足そうに笑うと、
「よし、もう一回乗るか」
「はぁああ!?」
最悪の発言をした。
おい、さっきまでの優しい政宗はどこに行った?
「帰るわ」
「そう拗ねるなよ、jokeだ」
「笑えません」
そう吐き捨て、私は歩きだす。
すると、
「待て、次はこっちだ」
「えっ、ちょっと!?」
また私の腕を掴み、反対方向へと歩き出した。
♢
「……で、次はここですか」
「of course!お化け屋敷は定番だろ?」
「狙ってるだろ!?」
本当、とことん私に嫌がらせをするつもりなのだろうか。
こういう系も駄目だと知ってて、そんなムカつく笑みをするのは、私の中じゃ政宗くらいだ。
今、私は猛烈にコイツを呪いたいと思う。
「じゃ、入るぞ」
そう言って、私の腕を引っ張る。
抵抗しようとするが、案の定腕を振り払うことは出来ない。
「いーーやーーだーーーー!!」
「問答無用」
叫んではみるものの、奴はバッサリと切り捨てやがるのだった。
その後は、言うまでもなく、
恐怖。
恐怖。
恐怖。
すっかり忘れていたが、そこは日本で一番怖いと有名なところだった。
「へぇ、なかなか面白いじゃねぇか。なぁ、名無し?」
「そ、そそそ、そんなわけあるかボケ!!」
相変わらず余裕そうなその顔が、酷く憎らしく見えたのも言うまでもない。