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屑桐さん家のプレゼント交換

「うぅ……//// じゃ、じゃあ、コレでいい…?」
ジッと見つめてくる困り顔の牛尾に、コチラの方が参ってしまう。
なんなんだ!
なんなんだこの状況は!!

「今年のクリスマスプレゼント交換には、
屑桐のLOVEをください…っ」

照れるな
頬を赤らめるな
目をうるうるさせるな!
嗚呼!もう!!
キサマという奴は!本当に!


「!?」

両手で牛尾の頬を掴み、乱暴すぎるくらいの接吻をした。

「ん…っんんッ!? っふぁ…っ」

予想もしていなかったのだろう、コレでひとつ危機管理を学んで欲しいものだ。
危なっかしくて見ちゃおれん。

「んっ…///ぁ……」
絡め合った舌からとろりと混じり合った二人の唾液が垂れ落ちる。

とろりとしているのは唾液だけではなく、牛尾の瞳もそうで、本当に…油断だけでなく、男を誘っているようにしか見えん顔をする。
近くで露払いをする奴が居ないと、危なっかしくて危なっかしくて…

「くず…きりぃ……こんなの、こんなのずるいよ…」
「何がだ。キサマが欲しがったラ、LOVEとやらではないのか」
「そ、そう……かもしれないけど…!いきなり、こんな…屑桐の家の真ん前で……なんて」
「…あ」

そういえば、そうだった。

あまりにも扇情的な顔と台詞をするもんだから、
ご近所の事も、家の中から覗いているかもしれないチビ達の事も忘れて、ただ欲に任せて……


「~~~ッ!とりあえず、クリスマスのソレはやったからな!」

「う、うん……ありがとう…」
礼を言いながら、ソッと自分の桃色の唇(コレも、何か手入れをしているのだろうか)を触れて、ナニカを確かめるような牛尾を見て、たまらなくなってしまう。


「…………家、入るか?
それともハンドクリームとやらを買いに行くのか」
「……それさ、聞くの…ズルいよ」


二人して屑桐家の引き戸をガラガラと開けて、弟妹達が待っている居間へと向かう。

「あっ むがにいちゃんお帰り~」

「~~~ッ 何をニヤニヤしてる!アッチに行ってろ」
「???」
何かを察しているようなイタズラ顔の弟と、何も理解していないハテナマークの牛尾。


さてさて、全年齢のクリスマスパーティはここまでですが
二人はどんなクリスマスの夜を過ごすのでしょうか。

メリークリスマス☆
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