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屑桐さん家のプレゼント交換

「キサマ!本当にもっと色々と自覚しろ!!
危機感を持て!ただでさえ性善説をひけらかし危うさしかないというのに…!」
「え? 嗚呼、大丈夫。ウチのSP達は有能だから。
今日も来なくていいって言ってるのに目立った格好で…」
「………もういい。言ってもキサマには伝わらん。それはこの数年でもう解った」
「…………」
「…………」

お互い何とも言えないもどかしい沈黙が続き。
でもこのままお別れしてバイバイも嫌というアンビバレントな感情。
青春って難しい。

そんな中、先に口を開いたのは牛尾の方だった。

「……屑桐に来て欲しかったのは教会学校のクリスマス会に出て欲しかったからじゃないよ」
「…ほう」
「一緒に、居たかったからだよ」
「!!!?!」

思わずゲホゲホむせてしまった。
そういう所だぞ!牛尾!!!
どうしてそうもド直球なのだ!

それも、自分で言っておいて何だその顔は!

潤んだ瞳。
透き通る、その名の通りミルクのような白い肌の頬に紅がのって。

「~~~~ッッ」
「屑桐?くずきり?ゴメン…そんなに嫌だったかい?」

見れたものじゃないであろう顔を隠してうずくまる(理由は察して貰いたい…)姿を、牛尾は嫌がっていると思ったようだ。
言葉で否定しなければ、またややこしくなる…
そう思ったのとほぼ同時に、
しゃがみこんで俺の顔を覗き込む、これまたあざといポーズと表情の牛尾が、目の前に。目の前に。本当に目の前に……接吻でも出来そうな距離に、奴は居た!

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