バレンタインデー
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2月14日。
バレンタインデー当日。
エンティティから呼び出しをくらって何をされるかと思ったら、マイケル・マイヤーズと一緒にクッキーを作るようにと命令された。
何で!?何でクッキー!?何でマイケルと!?
疑問は尽きないが、エンティティに逆らえる訳もなく、私はその命令に従った。
どうやらエンティティは、バレンタインデーに配る友チョコ用にクッキーを用意したいらしい。
でも誰かに命令して作らせる辺り、やっぱり悪い奴だな……と思う。口が裂けても言えないけど。
私はこの世界に来てから長い。
サバイバーでありながら、キラーたちとも良い関係を築いていた。
……しかしながらマイケルとはあまり仲良くなかった。というよりも、マイケルはいつも無口だから殆ど交流が無いのだ。
*
私は戸惑っていた。
隣にはツナギと白いマスクを身に付けた背の高い男が立っている。
「まずは手を洗おうか。」
マイケルはこくりと頷いて、石鹸で手を洗った。
手洗いを終えた私達は、早速クッキー作りに取り掛かる。
マイケルも白いエプロンを付けて準備万端だ。
とりあえずエンティティが用意したレシピを読み上げる。
「まずはバターと砂糖をよく混ぜる、だって。」
マイケルはバターと砂糖をボウルに入れてぐるぐると混ぜ始めた。
「白っぽくなるまで混ぜたら、卵を入れてまた混ぜる。そのあとは小麦粉を入れて、生地の完成だって。」
簡単だね!とマイケルのほうを見ると、バターが固くて全く混ざっていない。
かなり苦戦してるようだ。
「バターは室温に戻す事だって!」
レシピの端に小さく注意書きがされていた。
マイケルはため息を付いて一旦ボウルを置いた。ごめんね、マイケル……。
*
バターが柔らかくなるまで少し休憩。
でもマイケルは無口なので結構気まずい……。
「マイケルってエプロンも似合うね!」
場の空気を変えようと話しかけてみたが、やはり返事は無かった。
さらに気まずい思いでいると、マイケルはおもむろに私を指差した。
「え、何?何か付いてる?」
マイケルは私のエプロンに触れて、そしてぽんぽんと頭を撫でてくれた。
「え…エプロン似合う?」
そう私が聞くと、マイケルは頷いた。
「なんか嬉しい。ありがとう!」
マイケルも気を使ってくれたんだろうか。
それでも褒められると嬉しいね。
*
そんなこんなでバターが柔らかくなってきたので、私達はクッキー作りを再開した。
今度は上手く混ざったので一安心。
バターと砂糖、そして卵。そのあとは小麦粉。
「小麦粉は一度ふるいにかける事、だって!」
やはりレシピの端に注意書きが載っていた。
マイケルは粉ふるいに小麦粉を入れて、ぽんぽんと軽く叩いた。
ふるいにかけられた小麦粉は、さらさらとして綺麗だ。
小麦粉をバターのボウルに移して、さらにチョコチップも入れて、さくさくと混ぜてゆく。
まとまればクッキー生地の出来上がり!
打ち粉をした台の上で、麺棒を使って生地を伸ばしてゆく。
そして丸や星やハートの型で型抜きをするのだ。
クッキー作りではこの作業が一番楽しくて好きだ。
マイケルはハートの型を選んだ。
私は最初、星を選んだけど、マイケルがハートの型を指差すので変更した。
「バレンタイン用だもんね。」
マイケルは頷いた。
次々と型抜きをして、大量のハートが出来上がった。
オーブンは既に温まっていて、いつでも焼ける準備が整っている。
「15分くらいで焼き上がるみたいだよ。」
マイケルがオーブンに生地を入れてくれた。
部屋の中にオーブンのジリジリという音が響く。
焼き上がるまで、少し休憩だ。
マイケルはやはり無言だが、もう気まずさは無かった。
*
部屋の中はオーブンの熱気と、甘い香りで満たされていた。
そろそろ焼ける頃だろう。
まだかなとオーブンの窓を、マイケルと一緒になって覗き込む。
「早く焼けないかな?頑張ったから、一つくらい味見してもいいよね?」
マイケルは頷いた。
どうして私達がエンティティの友チョコ作りをしているのかは分からないが、今日はマイケルと一緒に作業出来て楽しかった。
これからマイケルとも仲良くなれそうだし!
「マイケル、今度の儀式は優しくしてね。」
マイケルは左右に首を振った。やっぱり仲良くなれないかも!
そんなこんなで、今年は良いバレンタインデーになった。
クッキーが焼けたら、ミルクを用意しておやつの時間にしよう。
二人で食べるクッキーは、きっと甘くて美味しいはずだ。
バレンタインデー当日。
エンティティから呼び出しをくらって何をされるかと思ったら、マイケル・マイヤーズと一緒にクッキーを作るようにと命令された。
何で!?何でクッキー!?何でマイケルと!?
疑問は尽きないが、エンティティに逆らえる訳もなく、私はその命令に従った。
どうやらエンティティは、バレンタインデーに配る友チョコ用にクッキーを用意したいらしい。
でも誰かに命令して作らせる辺り、やっぱり悪い奴だな……と思う。口が裂けても言えないけど。
私はこの世界に来てから長い。
サバイバーでありながら、キラーたちとも良い関係を築いていた。
……しかしながらマイケルとはあまり仲良くなかった。というよりも、マイケルはいつも無口だから殆ど交流が無いのだ。
*
私は戸惑っていた。
隣にはツナギと白いマスクを身に付けた背の高い男が立っている。
「まずは手を洗おうか。」
マイケルはこくりと頷いて、石鹸で手を洗った。
手洗いを終えた私達は、早速クッキー作りに取り掛かる。
マイケルも白いエプロンを付けて準備万端だ。
とりあえずエンティティが用意したレシピを読み上げる。
「まずはバターと砂糖をよく混ぜる、だって。」
マイケルはバターと砂糖をボウルに入れてぐるぐると混ぜ始めた。
「白っぽくなるまで混ぜたら、卵を入れてまた混ぜる。そのあとは小麦粉を入れて、生地の完成だって。」
簡単だね!とマイケルのほうを見ると、バターが固くて全く混ざっていない。
かなり苦戦してるようだ。
「バターは室温に戻す事だって!」
レシピの端に小さく注意書きがされていた。
マイケルはため息を付いて一旦ボウルを置いた。ごめんね、マイケル……。
*
バターが柔らかくなるまで少し休憩。
でもマイケルは無口なので結構気まずい……。
「マイケルってエプロンも似合うね!」
場の空気を変えようと話しかけてみたが、やはり返事は無かった。
さらに気まずい思いでいると、マイケルはおもむろに私を指差した。
「え、何?何か付いてる?」
マイケルは私のエプロンに触れて、そしてぽんぽんと頭を撫でてくれた。
「え…エプロン似合う?」
そう私が聞くと、マイケルは頷いた。
「なんか嬉しい。ありがとう!」
マイケルも気を使ってくれたんだろうか。
それでも褒められると嬉しいね。
*
そんなこんなでバターが柔らかくなってきたので、私達はクッキー作りを再開した。
今度は上手く混ざったので一安心。
バターと砂糖、そして卵。そのあとは小麦粉。
「小麦粉は一度ふるいにかける事、だって!」
やはりレシピの端に注意書きが載っていた。
マイケルは粉ふるいに小麦粉を入れて、ぽんぽんと軽く叩いた。
ふるいにかけられた小麦粉は、さらさらとして綺麗だ。
小麦粉をバターのボウルに移して、さらにチョコチップも入れて、さくさくと混ぜてゆく。
まとまればクッキー生地の出来上がり!
打ち粉をした台の上で、麺棒を使って生地を伸ばしてゆく。
そして丸や星やハートの型で型抜きをするのだ。
クッキー作りではこの作業が一番楽しくて好きだ。
マイケルはハートの型を選んだ。
私は最初、星を選んだけど、マイケルがハートの型を指差すので変更した。
「バレンタイン用だもんね。」
マイケルは頷いた。
次々と型抜きをして、大量のハートが出来上がった。
オーブンは既に温まっていて、いつでも焼ける準備が整っている。
「15分くらいで焼き上がるみたいだよ。」
マイケルがオーブンに生地を入れてくれた。
部屋の中にオーブンのジリジリという音が響く。
焼き上がるまで、少し休憩だ。
マイケルはやはり無言だが、もう気まずさは無かった。
*
部屋の中はオーブンの熱気と、甘い香りで満たされていた。
そろそろ焼ける頃だろう。
まだかなとオーブンの窓を、マイケルと一緒になって覗き込む。
「早く焼けないかな?頑張ったから、一つくらい味見してもいいよね?」
マイケルは頷いた。
どうして私達がエンティティの友チョコ作りをしているのかは分からないが、今日はマイケルと一緒に作業出来て楽しかった。
これからマイケルとも仲良くなれそうだし!
「マイケル、今度の儀式は優しくしてね。」
マイケルは左右に首を振った。やっぱり仲良くなれないかも!
そんなこんなで、今年は良いバレンタインデーになった。
クッキーが焼けたら、ミルクを用意しておやつの時間にしよう。
二人で食べるクッキーは、きっと甘くて美味しいはずだ。