山吹中学の白い制服は地元で知らない人はいないほど有名なものだった。地元どころか、形が不思議すぎて他の地域からもあそこの制服はかわいいと評判だった。
「今の写真、売ったらいくらになるかな？」
「お前、恐ろしいことを言うな」
「だって山吹中の制服がこんなことになってんだよ。売れるかもだろ」
布団の上に横たわる南の夏服は乱れていた。前のジッパーが下ろされ、下のキャミソールがまくられて、地味に大きな乳房を包むブラジャーが丸出しになっている。
「胸も結構デカいと思うし、顔だけ隠して……どうかな？」
「俺は南のそんな写真売りたくない。第一、バレたらどうするんだよ」
「冗談だよ。真面目だなあ……」
「ていうか、俺以外の奴に南のこんな姿を見られるのが嫌だ」
不機嫌そうにぼやく東方を見て、南がクスクス笑う。
「やっぱりそんなことかよ」
「ダメか？」
「全然。むしろ嬉しい」
そう言って、南は身を起こしてぎゅっと抱きついてきた。


end