かけちがい 🎐×夢
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【🎐side】
「天様~ここのカフェおしゃれじゃない?」
「え~オシャだけど私はこっちのカフェの方がいいと思うな!」
目の前で天ちゃんと仲良さそうに話している女の子がここ数週間、私の気持ちをもやもやさせている存在だ
「そんなに遥ちゃんのこと見つめてどうしたん?」
「別に遥のこと見てるわけじゃないし」
後ろからひかるに声をかけられて、初めて自分があからさまに遥のことを見ていたんだって気付かされた
「力になれるかもだし話したくなったら教えてね」
「んー、ありがと。好きとか嫌いとか変なことじゃないし、ちょっとだけ気になってるだけなんだけどさ」
しっかり前置きを挟んだしって自分に言い聞かせて、でも1人じゃ抱えきれなくて、ひかるに頼ることにした
このもやもやが始まったきっかけ…
「夏鈴ちゃ…さん!今日の髪質もとぅるとぅるで最高にかわいいです!!」
「うん、ありがとう」
私が楽屋に入るなり飼い主を待っていた忠犬のように目を輝かせながら駆けつけてきた子が3期生の糸田遥
その後も延々と褒めては可愛いと悶えるのを繰り返してたら「しつこくしすぎでしょ!」って村山ちゃんに回収されていった
「夏鈴は遥からモッテモテだね~」
「加入前から推してくれてたらしいし、別にええやろ」
「照れちゃって~」
様子を見ていた天ちゃんがすぐにニヤニヤしながら茶化してくる
そんなことが日常になっていたのに、ある日を境に変わってしまった
「遥、おはよう」
「あ、藤吉さん、今日もよろしくお願いします!」
遥から駆け寄ってくれることがなくなって、私から声をかけてもニコッとした笑顔をして、またスマホに目を落とすようなことが続いた
呼び方も他人行儀になっている気がしてもやもやする
私が冷たくしすぎちゃったからかな
でも自分から遥に聞き出す勇気もなくてズルズル今日まで引きずっていた
ひかるに相談しはじめたら、ついつい想いをとどめることができなくなって、思っていたことを全部言葉にしていた
「遥ちゃんからの接し方が変わったのは周りから見てもわかっとったよ、でもね絶対不安になりすぎる必要はないよ」
励ましてくれたけど不安な気持ちは変わらないし、でも優しい言葉に涙が溢れそうになる
「ほら、遥ちゃんが話したそうにしとるよ」
後ろを見ると心配そうな表情をした遥が立っていて、眉を下げながら一緒にジュース買いに行きたいですって
自販機までの道中でも色々と遥は話してくれるけど、答える余裕がない私は曖昧な返事ばかり返してしまう
「藤吉さん…?あの、」
「遥、私のこと嫌いになった?」
「え、全然そんなことないですよ!!」
思わず口をついて出た言葉に遥は全力で否定して首を横にブンブンと振る
「じゃあさ、どうして呼び方変えたの?」
「えっと、それは」
「よそよそしくなったのはどうして?」
「天ちゃんとばっかり仲良く話してるし」
気がついたら遥の腕を掴んで捲し立ててた
「夏鈴さん、あのですね、夏鈴さんのこと大好きで、でも、藤吉さんって呼ばれたいって言ってたの思い出しちゃって、そしたらなんか色々考えるようになっちゃって」
遥は詰まらせながらも丁寧に言葉を紡いでくれた
「天様と話してたのも、夏鈴さんと仲良くなるためにお出かけする場所を相談しててですね」
「ふふっ、じゃあ私たちって2人とも複雑に考えすぎちゃってたのかもね」
もじもじした遥を見ていたら、やっぱり愛おしさが溢れちゃって頭を撫でていた
「夏鈴さん、」
「夏鈴でいいよ、遥は特別だから」
特別っていう表現しか今はできなかったけど、多分私の想いは遥に伝わったはずで、耳まで真っ赤にさせた遥は小さな声でうんって囁いていた
「遥ー!うまくいったの!!」
「天様!しーっ!」
楽屋に帰るなりニヤニヤした天ちゃんが駆け寄ってきて、なんだか懐かしい気持ちになりながらも、あの頃とは少し違う関係性に満足しながら2人を眺めた
「天様~ここのカフェおしゃれじゃない?」
「え~オシャだけど私はこっちのカフェの方がいいと思うな!」
目の前で天ちゃんと仲良さそうに話している女の子がここ数週間、私の気持ちをもやもやさせている存在だ
「そんなに遥ちゃんのこと見つめてどうしたん?」
「別に遥のこと見てるわけじゃないし」
後ろからひかるに声をかけられて、初めて自分があからさまに遥のことを見ていたんだって気付かされた
「力になれるかもだし話したくなったら教えてね」
「んー、ありがと。好きとか嫌いとか変なことじゃないし、ちょっとだけ気になってるだけなんだけどさ」
しっかり前置きを挟んだしって自分に言い聞かせて、でも1人じゃ抱えきれなくて、ひかるに頼ることにした
このもやもやが始まったきっかけ…
「夏鈴ちゃ…さん!今日の髪質もとぅるとぅるで最高にかわいいです!!」
「うん、ありがとう」
私が楽屋に入るなり飼い主を待っていた忠犬のように目を輝かせながら駆けつけてきた子が3期生の糸田遥
その後も延々と褒めては可愛いと悶えるのを繰り返してたら「しつこくしすぎでしょ!」って村山ちゃんに回収されていった
「夏鈴は遥からモッテモテだね~」
「加入前から推してくれてたらしいし、別にええやろ」
「照れちゃって~」
様子を見ていた天ちゃんがすぐにニヤニヤしながら茶化してくる
そんなことが日常になっていたのに、ある日を境に変わってしまった
「遥、おはよう」
「あ、藤吉さん、今日もよろしくお願いします!」
遥から駆け寄ってくれることがなくなって、私から声をかけてもニコッとした笑顔をして、またスマホに目を落とすようなことが続いた
呼び方も他人行儀になっている気がしてもやもやする
私が冷たくしすぎちゃったからかな
でも自分から遥に聞き出す勇気もなくてズルズル今日まで引きずっていた
ひかるに相談しはじめたら、ついつい想いをとどめることができなくなって、思っていたことを全部言葉にしていた
「遥ちゃんからの接し方が変わったのは周りから見てもわかっとったよ、でもね絶対不安になりすぎる必要はないよ」
励ましてくれたけど不安な気持ちは変わらないし、でも優しい言葉に涙が溢れそうになる
「ほら、遥ちゃんが話したそうにしとるよ」
後ろを見ると心配そうな表情をした遥が立っていて、眉を下げながら一緒にジュース買いに行きたいですって
自販機までの道中でも色々と遥は話してくれるけど、答える余裕がない私は曖昧な返事ばかり返してしまう
「藤吉さん…?あの、」
「遥、私のこと嫌いになった?」
「え、全然そんなことないですよ!!」
思わず口をついて出た言葉に遥は全力で否定して首を横にブンブンと振る
「じゃあさ、どうして呼び方変えたの?」
「えっと、それは」
「よそよそしくなったのはどうして?」
「天ちゃんとばっかり仲良く話してるし」
気がついたら遥の腕を掴んで捲し立ててた
「夏鈴さん、あのですね、夏鈴さんのこと大好きで、でも、藤吉さんって呼ばれたいって言ってたの思い出しちゃって、そしたらなんか色々考えるようになっちゃって」
遥は詰まらせながらも丁寧に言葉を紡いでくれた
「天様と話してたのも、夏鈴さんと仲良くなるためにお出かけする場所を相談しててですね」
「ふふっ、じゃあ私たちって2人とも複雑に考えすぎちゃってたのかもね」
もじもじした遥を見ていたら、やっぱり愛おしさが溢れちゃって頭を撫でていた
「夏鈴さん、」
「夏鈴でいいよ、遥は特別だから」
特別っていう表現しか今はできなかったけど、多分私の想いは遥に伝わったはずで、耳まで真っ赤にさせた遥は小さな声でうんって囁いていた
「遥ー!うまくいったの!!」
「天様!しーっ!」
楽屋に帰るなりニヤニヤした天ちゃんが駆け寄ってきて、なんだか懐かしい気持ちになりながらも、あの頃とは少し違う関係性に満足しながら2人を眺めた
1/1ページ