Ⅰ
Your Name ?
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暫くの間、抱擁を続けると、デクスターとラリーが言い争う声が聞こえ、静かな場所にと私が好きな所へ向かった。
「ここに座るがよい。私の特別な場所なんだ」
『でも、アクメンラーはどうするの?』
「そなたの隣にいることが出来るなら、そこが私にとっての特別な場所」
『私も、同じよ。だから、貴方がここに座って?』
「……そなたのその優しさは、変わらないな」
ハナの言葉に甘え、いつもの場所に腰掛ければ、そなたは私の横に腰を落とす。
「……今まで、どこに?」
『最初は、ケンブリッジに。その後は、スミソニアン博物館に。
といっても、ずっと地下にいただけ。ケンブリッジぶりよ、外の景色を見ることが出来たのは。』
「そんな近いところに……私も、ケンブリッジにいた」
『まぁ……偶然……
アクメンラー、貴方がケンブリッジにいたのなら、もっと噂になっても良かったのに』
「噂?」
『えぇ、スミソニアン博物館にいた頃、噂話が好きな人がいるから、すぐに話が広まる、と聞いたわ』
貴方は昔から国中で持ち切りだったから、と拗ねたように話すそなたを、じっと見つめる。
小さな口から、一生懸命に言葉を紡ぐ姿は、とても可憐でずっと見ていられる。そのうち、見られていることに気付き、恥ずかしげに手で口元を隠す仕草を見れば、そっと手に力を入れてしまう。
『……そんなに見られると、話しにくくなるわ』
「つい、見れてしまうのだ。とても……懐かしくて」
『少しの期間、見れるわよ。ここで、展示される限りは』
「それでは足りない。何千年も、離れていのだから。
そなたを見ていたい。どんなことをしていたのか、そなたの見に起きたこと全て、私は知りたい。」
『できる限りの事は話すけど、』
「ハナ!どこにいるんだ?」
『デイリー?』
そなたの言葉は途中まで聞けず、ラリーに遮られる。隣にいたのも、立ち上がっては彼の元に行こうとするから、咄嗟に腕を掴んでしまうと、驚いたような顔で見てくる。
『アクメンラー?』
「あぁ、ここにいたか。
……あー、っと、ごめん、邪魔した?」
タイミングが良くなかったらしく、ラリーもここにやってくる。
『いえ、大丈夫。
それより、どうかした?』
「ジェドが、スミソニアンでの君の行動を、聞かせたいらしいんだ。」
来てくれる?と誘う姿に、2人だけにしか分からない話をされている気がして、胸の内に靄がかかった。
暫くの間、抱擁を続けると、デクスターとラリーが言い争う声が聞こえ、静かな場所にと私が好きな所へ向かった。
「ここに座るがよい。私の特別な場所なんだ」
『でも、アクメンラーはどうするの?』
「そなたの隣にいることが出来るなら、そこが私にとっての特別な場所」
『私も、同じよ。だから、貴方がここに座って?』
「……そなたのその優しさは、変わらないな」
ハナの言葉に甘え、いつもの場所に腰掛ければ、そなたは私の横に腰を落とす。
「……今まで、どこに?」
『最初は、ケンブリッジに。その後は、スミソニアン博物館に。
といっても、ずっと地下にいただけ。ケンブリッジぶりよ、外の景色を見ることが出来たのは。』
「そんな近いところに……私も、ケンブリッジにいた」
『まぁ……偶然……
アクメンラー、貴方がケンブリッジにいたのなら、もっと噂になっても良かったのに』
「噂?」
『えぇ、スミソニアン博物館にいた頃、噂話が好きな人がいるから、すぐに話が広まる、と聞いたわ』
貴方は昔から国中で持ち切りだったから、と拗ねたように話すそなたを、じっと見つめる。
小さな口から、一生懸命に言葉を紡ぐ姿は、とても可憐でずっと見ていられる。そのうち、見られていることに気付き、恥ずかしげに手で口元を隠す仕草を見れば、そっと手に力を入れてしまう。
『……そんなに見られると、話しにくくなるわ』
「つい、見れてしまうのだ。とても……懐かしくて」
『少しの期間、見れるわよ。ここで、展示される限りは』
「それでは足りない。何千年も、離れていのだから。
そなたを見ていたい。どんなことをしていたのか、そなたの見に起きたこと全て、私は知りたい。」
『できる限りの事は話すけど、』
「ハナ!どこにいるんだ?」
『デイリー?』
そなたの言葉は途中まで聞けず、ラリーに遮られる。隣にいたのも、立ち上がっては彼の元に行こうとするから、咄嗟に腕を掴んでしまうと、驚いたような顔で見てくる。
『アクメンラー?』
「あぁ、ここにいたか。
……あー、っと、ごめん、邪魔した?」
タイミングが良くなかったらしく、ラリーもここにやってくる。
『いえ、大丈夫。
それより、どうかした?』
「ジェドが、スミソニアンでの君の行動を、聞かせたいらしいんだ。」
来てくれる?と誘う姿に、2人だけにしか分からない話をされている気がして、胸の内に靄がかかった。
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