Age of Ultron
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任務後に、パーティー会場に遅れて登場したのは、いつもは下ろしているミルクティー色の髪をお団子にして、シャンパンゴールドのマーメイドドレスに身を包んだ ハナだった。
彼女の姿を見た男たちは、だらしない顔で群がり出すから、前に進めやしない。そんな事も気にせず、グイグイと行く様子に、私は腰をあげてそこに近寄る。
「ちょっといいかしら。彼女に用があるの、失礼」
男たちの群れを追い払うようにぬって行けば、今にも帰りそうな空気を出す ハナが、安心した顔で私を見てきた。
「ハァイ、 ハナ。」
『ナット、もっと早く来てくれても良かったんじゃない?』
「ごめんなさい、貴方があまりにも綺麗だから、見惚れてたのよ」
『貴方も綺麗よ、私以上に。外も、中も。』
「中?あなた、まだ気にしてるの?」
『ずっと気にするわ。いくら外が綺麗でも、中は醜い。誰も触れてはいけない物が巡ってるんだから』
ハナは、嬉しそうな顔をすぐに引っ込めて、淡々とそう告げていく。
そして決まって、ドレスの袖から繋がっているように見える、同じ色の分厚い手袋をはめて、鼻までマスクで覆っている。
『……ねぇ、ナット』
「ええ、さっきから貴方に視線を飛ばしているのが、サムよ。ファルコン」
『……別に、彼のことはどうでもいいのに』
「あら、そうだったの?私には、彼から視線を外して居られないって顔をしていたように見えていたけど」
『そんなはずない』
「大丈夫、安心して。彼、これっぽっちも気付いていないから」
あの ハナが、ほんのり頬を赤くしてソファに座り、スティーブや博士と話しているサムを見ていた。
どこで出会ったのかは知らないけれど、ある日私が任務から戻ってきたら、休むことをさせてくれないまま、食堂まで連れてかれると、外でトレーニングに励むサムを指さしていた。
『あの人、誰?』
「サムよ、サム・ウィルソン。
彼がどうかしたの?」
『……いつ来たのかは知らないけど、1度すれ違ったの。その時、今まで感じたことの無い胸の痛みに襲われたから、気になって』
この時の会話は、いつまで経っても忘れられない。なんなら、もしかすると、彼女と彼が付き合うことも考えられる。
お互いが気になる存在なのに、そうとは知らずお互い挨拶もしたことがない。
これは面白くなりそう、って、密かに思うと、急に私を盾にして隠れると同時に声がした。
「やぁ、初めまして」
任務後に、パーティー会場に遅れて登場したのは、いつもは下ろしているミルクティー色の髪をお団子にして、シャンパンゴールドのマーメイドドレスに身を包んだ ハナだった。
彼女の姿を見た男たちは、だらしない顔で群がり出すから、前に進めやしない。そんな事も気にせず、グイグイと行く様子に、私は腰をあげてそこに近寄る。
「ちょっといいかしら。彼女に用があるの、失礼」
男たちの群れを追い払うようにぬって行けば、今にも帰りそうな空気を出す ハナが、安心した顔で私を見てきた。
「ハァイ、 ハナ。」
『ナット、もっと早く来てくれても良かったんじゃない?』
「ごめんなさい、貴方があまりにも綺麗だから、見惚れてたのよ」
『貴方も綺麗よ、私以上に。外も、中も。』
「中?あなた、まだ気にしてるの?」
『ずっと気にするわ。いくら外が綺麗でも、中は醜い。誰も触れてはいけない物が巡ってるんだから』
ハナは、嬉しそうな顔をすぐに引っ込めて、淡々とそう告げていく。
そして決まって、ドレスの袖から繋がっているように見える、同じ色の分厚い手袋をはめて、鼻までマスクで覆っている。
『……ねぇ、ナット』
「ええ、さっきから貴方に視線を飛ばしているのが、サムよ。ファルコン」
『……別に、彼のことはどうでもいいのに』
「あら、そうだったの?私には、彼から視線を外して居られないって顔をしていたように見えていたけど」
『そんなはずない』
「大丈夫、安心して。彼、これっぽっちも気付いていないから」
あの ハナが、ほんのり頬を赤くしてソファに座り、スティーブや博士と話しているサムを見ていた。
どこで出会ったのかは知らないけれど、ある日私が任務から戻ってきたら、休むことをさせてくれないまま、食堂まで連れてかれると、外でトレーニングに励むサムを指さしていた。
『あの人、誰?』
「サムよ、サム・ウィルソン。
彼がどうかしたの?」
『……いつ来たのかは知らないけど、1度すれ違ったの。その時、今まで感じたことの無い胸の痛みに襲われたから、気になって』
この時の会話は、いつまで経っても忘れられない。なんなら、もしかすると、彼女と彼が付き合うことも考えられる。
お互いが気になる存在なのに、そうとは知らずお互い挨拶もしたことがない。
これは面白くなりそう、って、密かに思うと、急に私を盾にして隠れると同時に声がした。
「やぁ、初めまして」