拍手夢②「好きだ」と言わせてみた
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今日は、子供達をマーサさんに預けて久々にクロウとデートをした。
もちろんサテライトには、シティにあるような華やかなデートスポットなんて無いけれど、
それでもクロウにブラック・バードの後ろに乗せてもらったり、小さな市場で買い物したり出来て、
クロウと一日中ずっと一緒にいれただけで私は充分幸せだった。
しかし楽しい時間というのもあっという間で、とっくに日は暮れてしまい、
気付けば、そろそろ子供達を迎えに行く時間が近付いていた――。
「今日はありがとう、クロウ。とっても楽しかったよ」
月の光に照らされている海から、
隣に腰かけているクロウに顔を向け、ほほえみを浮かべて今日のお礼をいった。
クロウも海を眺めていたらしく、視線を私に変えると口を開く。
「別に礼言われるほどのような事なんて俺はしてねえよ」
「そうかな? 今日は私にいっぱい色々なもの買ってくれたじゃない。いつもなら買ってくれないのに」
「そ、それは、あいつらの土産の分のついでだよ! ついで!」
クロウは顔を少し赤くして、照れ隠しかぶっきらぼうにいい放つ。
あいつらというのは子供達のことで、買い物の途中にその子供達の土産を買っていたのだ。
と言ってもクロウが私に買ってくれた物の量は子供達の土産よりも多いので、
どう見てもついでという量ではないだろう。
クロウが私のために今日だけ奮発して買ってくれたのだのだと思うと、自然と顔がほころんだ。
「っと、あいつらと言えばそろそろ迎えにいってやる時間だな。――そろそろ帰るとすっか」
「う、うん、そうだね」
クロウの言葉にハッとして、緩めていた顔を元に戻す。
――本当はもう少しクロウと二人で一緒にいたかったな。
と言っても、夜まで子供達を預かってくれているマーサさんに迷惑をかける訳にもいかないし、
早く帰らないと子供達だって寝てしまう。
これ以上クロウと二人でいても名残惜しくなるだけだ――と、
さっさと立ちあがろうとすると、突然クロウに腕を掴まれた。
なに、と私がクロウの方に振り返ると同時に、唇を奪われた。
ただ唇を重ねただけの軽いキスですぐクロウの顔は離れたけど、
いまだにキス慣れしていない私は一瞬にして顔中が熱くなる。
「好きだぜ、――また二人で行こうな!」
クロウは太陽のように眩しい笑みでいい、そして立ち上がると、
座ったままドキドキしている私に手を差し伸べる。
クロウの笑顔につられて私も笑みがこぼれた。
「うん、約束だからね」
しばらく鳴り止みそうにない胸を手で抑え、そっとクロウの手を取った。
――クロウにキスもしてもらったし、今日はもう名残惜しくない、かな。
もちろんサテライトには、シティにあるような華やかなデートスポットなんて無いけれど、
それでもクロウにブラック・バードの後ろに乗せてもらったり、小さな市場で買い物したり出来て、
クロウと一日中ずっと一緒にいれただけで私は充分幸せだった。
しかし楽しい時間というのもあっという間で、とっくに日は暮れてしまい、
気付けば、そろそろ子供達を迎えに行く時間が近付いていた――。
「今日はありがとう、クロウ。とっても楽しかったよ」
月の光に照らされている海から、
隣に腰かけているクロウに顔を向け、ほほえみを浮かべて今日のお礼をいった。
クロウも海を眺めていたらしく、視線を私に変えると口を開く。
「別に礼言われるほどのような事なんて俺はしてねえよ」
「そうかな? 今日は私にいっぱい色々なもの買ってくれたじゃない。いつもなら買ってくれないのに」
「そ、それは、あいつらの土産の分のついでだよ! ついで!」
クロウは顔を少し赤くして、照れ隠しかぶっきらぼうにいい放つ。
あいつらというのは子供達のことで、買い物の途中にその子供達の土産を買っていたのだ。
と言ってもクロウが私に買ってくれた物の量は子供達の土産よりも多いので、
どう見てもついでという量ではないだろう。
クロウが私のために今日だけ奮発して買ってくれたのだのだと思うと、自然と顔がほころんだ。
「っと、あいつらと言えばそろそろ迎えにいってやる時間だな。――そろそろ帰るとすっか」
「う、うん、そうだね」
クロウの言葉にハッとして、緩めていた顔を元に戻す。
――本当はもう少しクロウと二人で一緒にいたかったな。
と言っても、夜まで子供達を預かってくれているマーサさんに迷惑をかける訳にもいかないし、
早く帰らないと子供達だって寝てしまう。
これ以上クロウと二人でいても名残惜しくなるだけだ――と、
さっさと立ちあがろうとすると、突然クロウに腕を掴まれた。
なに、と私がクロウの方に振り返ると同時に、唇を奪われた。
ただ唇を重ねただけの軽いキスですぐクロウの顔は離れたけど、
いまだにキス慣れしていない私は一瞬にして顔中が熱くなる。
「好きだぜ、――また二人で行こうな!」
クロウは太陽のように眩しい笑みでいい、そして立ち上がると、
座ったままドキドキしている私に手を差し伸べる。
クロウの笑顔につられて私も笑みがこぼれた。
「うん、約束だからね」
しばらく鳴り止みそうにない胸を手で抑え、そっとクロウの手を取った。
――クロウにキスもしてもらったし、今日はもう名残惜しくない、かな。
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