拍手夢①5つのプレゼント
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「クロウ、どうしたの?」
唐突にクロウに呼び出されて、クロウの部屋に来た私。
待っていたのは、いつもと明らかに様子のおかしいクロウで、その手には花柄の小さい紙袋が握られていた。
その紙袋をクロウは私の前へ無言で差し出した。
「やるよ、これ」
突然のクロウからのプレゼントに私は躊躇しながらも受け取る。
「開けてもいい?」と尋ねるとクロウは私の顔を見ず、気のせいかいつもより赤い顔で頷いた。
「わ~、かわいい……」
中に入っていたのは、ピンクのリボンがついたゴールドリングで、リボンの上にはラインストーンが飾られていてキラキラしている。
よく見てみると、私が以前アキちゃんと行ったアクセサリー店で欲しいと思った指輪とそっくりだ。
早速指にはめてみるとピッタリで、サイズも丁度だった。
「あ、ありがとう……」
「お、おう……って、ちょ、ちょっと待った!」
照れくさそうに答えたクロウだったけど、私の指を見ると目を見開いて即座に指輪をはめた手を自分の方へと引っ張った。
「え、何……」
「い、いや! 別に何でもねえよ! ……その、よく似合ってるなって」
そう言ってパッと掴んでいた手を離す。
クロウに似合ってると言われ、思わず私の顔も熱くなる。
な、何でクロウに似合ってるって言われたくらいで顔が赤くなるの!?
頭の中で必死に否定して、なぜか未だ私と同じくらい顔の赤いクロウに話しかける。
「きゅ、急にどうしたの? こんなプレゼント」
「宅配で収入多めに入ったからよ、……まあ気まぐれでな」
「気まぐれでもよくこんな可愛い包装してくれるお店に入れたね……」
「だーから! 気まぐれだっつってんだろ! 大体店に入れたのは十六夜も一緒だったからで……」
十六夜、と口にしてクロウはハッとまずそうな顔になって口を押さえる。
十六夜ってアキちゃんの事だよね?
なんでアキちゃんと一緒にクロウが?
アキちゃんとクロウが一緒にいるところを想像したら、心がズキンと痛む。
黙っている私にクロウは観念したようにはぁと溜息をつくと、静かに口を開いた。
「実はよ、宅配で稼いだ金でなんかプレゼント買ってやろうと思って、で、十六夜に話したらこれ欲しがってるって言ったから一緒に付いて来てもらったんだよ。男一人じゃ恥ずかしいだろ、ああいう店……」
後ろ髪を掻きながら恥ずかしそうに言ってクロウは私から顔を背けた。
アキちゃんといたのは私のプレゼントを買うため……?
そう聞いて安堵感が生まれ、なんだか目の前のクロウが急に可愛く思えてきた私は、無意識にもクロウにへと抱きついていた。
「!? おまっ……きゅきゅ、急に何を……」
「クロウ、ありがとう! 私ずっと大切にする!」
クロウの胸へと顔を寄せると、クロウは「大切にしねえと承知しねえからな」と呟いて、ぎゅっと私を抱きしめてくれた。
後から気づいたけど、私は無意識にも左手の薬指に指輪をはめていたらしく、
もしかしてクロウがあの時驚いた理由って……と、それは今度また聞いておこう。
唐突にクロウに呼び出されて、クロウの部屋に来た私。
待っていたのは、いつもと明らかに様子のおかしいクロウで、その手には花柄の小さい紙袋が握られていた。
その紙袋をクロウは私の前へ無言で差し出した。
「やるよ、これ」
突然のクロウからのプレゼントに私は躊躇しながらも受け取る。
「開けてもいい?」と尋ねるとクロウは私の顔を見ず、気のせいかいつもより赤い顔で頷いた。
「わ~、かわいい……」
中に入っていたのは、ピンクのリボンがついたゴールドリングで、リボンの上にはラインストーンが飾られていてキラキラしている。
よく見てみると、私が以前アキちゃんと行ったアクセサリー店で欲しいと思った指輪とそっくりだ。
早速指にはめてみるとピッタリで、サイズも丁度だった。
「あ、ありがとう……」
「お、おう……って、ちょ、ちょっと待った!」
照れくさそうに答えたクロウだったけど、私の指を見ると目を見開いて即座に指輪をはめた手を自分の方へと引っ張った。
「え、何……」
「い、いや! 別に何でもねえよ! ……その、よく似合ってるなって」
そう言ってパッと掴んでいた手を離す。
クロウに似合ってると言われ、思わず私の顔も熱くなる。
な、何でクロウに似合ってるって言われたくらいで顔が赤くなるの!?
頭の中で必死に否定して、なぜか未だ私と同じくらい顔の赤いクロウに話しかける。
「きゅ、急にどうしたの? こんなプレゼント」
「宅配で収入多めに入ったからよ、……まあ気まぐれでな」
「気まぐれでもよくこんな可愛い包装してくれるお店に入れたね……」
「だーから! 気まぐれだっつってんだろ! 大体店に入れたのは十六夜も一緒だったからで……」
十六夜、と口にしてクロウはハッとまずそうな顔になって口を押さえる。
十六夜ってアキちゃんの事だよね?
なんでアキちゃんと一緒にクロウが?
アキちゃんとクロウが一緒にいるところを想像したら、心がズキンと痛む。
黙っている私にクロウは観念したようにはぁと溜息をつくと、静かに口を開いた。
「実はよ、宅配で稼いだ金でなんかプレゼント買ってやろうと思って、で、十六夜に話したらこれ欲しがってるって言ったから一緒に付いて来てもらったんだよ。男一人じゃ恥ずかしいだろ、ああいう店……」
後ろ髪を掻きながら恥ずかしそうに言ってクロウは私から顔を背けた。
アキちゃんといたのは私のプレゼントを買うため……?
そう聞いて安堵感が生まれ、なんだか目の前のクロウが急に可愛く思えてきた私は、無意識にもクロウにへと抱きついていた。
「!? おまっ……きゅきゅ、急に何を……」
「クロウ、ありがとう! 私ずっと大切にする!」
クロウの胸へと顔を寄せると、クロウは「大切にしねえと承知しねえからな」と呟いて、ぎゅっと私を抱きしめてくれた。
後から気づいたけど、私は無意識にも左手の薬指に指輪をはめていたらしく、
もしかしてクロウがあの時驚いた理由って……と、それは今度また聞いておこう。
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