拍手夢①5つのプレゼント
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「遊星、D・ホイールの調子はどう?」
黙々と一人でD・ホイールのメンテナンスをしている遊星の元に近付いて声をかけた。
私の声に気付いたのか、遊星は作業している手を止めて私の方に振り返る。
「大分エンジンは良くなったと思うが……、WRGPで優勝するならまだまだ改良が必要だな」
「そっか、無茶しない程度に頑張ってね」
「ああ、そのつもりだ。――お前の応援があれば俺達は必ず優勝してみせる」
いつになく穏やかな表情で口元を緩めて告げた遊星に、ついドキンと心臓が音を立てた。
「俺達」と言うところから恐らく「仲間」としての発言だろうけども、それでもこんなカッコイイ顔を見せるなんて反則だ。
気恥ずかしさからか遊星と目を合わせられなくなり、机の方に目線をそらすとそこには見慣れないロードランナーのぬいぐるみが置かれていた。
よく目を凝らしてみれば精巧に作られているのか、ソリットビジョンで実体化した姿よりもなんだか可愛い。
元々遊星が使っているモンスターだということからロードランナーも好きだった私は、とうとうぬいぐるみを手に取ってしまった。
「な、なにこれ、かわいい……! 遊星、これ何処で買ったの?」
「いや、俺が作ったものだが」
「えっ!? 遊星が!?」
目を見開いて驚き、もう一度ロードランナーのぬいぐるみをジッと見る。
何処からどう見ても業者が作った既製品にしか私には見えないんだけど、
遊星曰く作業の息抜きで作ってみたらしい。
――って、いやいや、もうプロのレベルじゃないの、これは……!
遊星、万能すぎるよ……!
我慢しきれなくなった私は、ロードランナーのぬいぐるみをギュッと抱き締めてみる。
抱き心地も申し分なく、むしろずっと抱き締めたいくらいだった。
「す、凄いね! こんな可愛いの作っちゃうなんて。私、裁縫下手くそだから羨ましいなぁ……」
「それ、良かったらやるぞ」
「へっ、良いの!?」
「お前が持っていた方がそいつも喜ぶと思うしな」
「ゆ、遊星……あ、ありがと! 大切にするね!」
ロードランナーのぬいぐるみを抱き締める手に力を込め、満面の笑みで答えた。
それ以来、ロードランナーのぬいぐるみは私のお守りとして大切に持つことにした。
遊星ほどは上手く作れないけど、今度は私が遊星にお守りを作ってあげよう、と心に決めながら――。
もちろん裁縫もちゃんと練習してから……ね!
加筆修正:2010.06.06
黙々と一人でD・ホイールのメンテナンスをしている遊星の元に近付いて声をかけた。
私の声に気付いたのか、遊星は作業している手を止めて私の方に振り返る。
「大分エンジンは良くなったと思うが……、WRGPで優勝するならまだまだ改良が必要だな」
「そっか、無茶しない程度に頑張ってね」
「ああ、そのつもりだ。――お前の応援があれば俺達は必ず優勝してみせる」
いつになく穏やかな表情で口元を緩めて告げた遊星に、ついドキンと心臓が音を立てた。
「俺達」と言うところから恐らく「仲間」としての発言だろうけども、それでもこんなカッコイイ顔を見せるなんて反則だ。
気恥ずかしさからか遊星と目を合わせられなくなり、机の方に目線をそらすとそこには見慣れないロードランナーのぬいぐるみが置かれていた。
よく目を凝らしてみれば精巧に作られているのか、ソリットビジョンで実体化した姿よりもなんだか可愛い。
元々遊星が使っているモンスターだということからロードランナーも好きだった私は、とうとうぬいぐるみを手に取ってしまった。
「な、なにこれ、かわいい……! 遊星、これ何処で買ったの?」
「いや、俺が作ったものだが」
「えっ!? 遊星が!?」
目を見開いて驚き、もう一度ロードランナーのぬいぐるみをジッと見る。
何処からどう見ても業者が作った既製品にしか私には見えないんだけど、
遊星曰く作業の息抜きで作ってみたらしい。
――って、いやいや、もうプロのレベルじゃないの、これは……!
遊星、万能すぎるよ……!
我慢しきれなくなった私は、ロードランナーのぬいぐるみをギュッと抱き締めてみる。
抱き心地も申し分なく、むしろずっと抱き締めたいくらいだった。
「す、凄いね! こんな可愛いの作っちゃうなんて。私、裁縫下手くそだから羨ましいなぁ……」
「それ、良かったらやるぞ」
「へっ、良いの!?」
「お前が持っていた方がそいつも喜ぶと思うしな」
「ゆ、遊星……あ、ありがと! 大切にするね!」
ロードランナーのぬいぐるみを抱き締める手に力を込め、満面の笑みで答えた。
それ以来、ロードランナーのぬいぐるみは私のお守りとして大切に持つことにした。
遊星ほどは上手く作れないけど、今度は私が遊星にお守りを作ってあげよう、と心に決めながら――。
もちろん裁縫もちゃんと練習してから……ね!
加筆修正:2010.06.06
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