感想・雑記

原作12巻における霊幻のヒロイン性

2018/11/06 14:43
立派なタイトルにしてみました♪

原作12巻でのヒロインはまさに霊幻だな!と思っています。
なので、鈴木社長との戦いでの霊幻の存在について考えてみました。

モブ君が100%になった最後のきっかけは霊幻が鈴木社長に攻撃されたことによります。
もうそれだけで霊幻はヒロインなんですけどね。

ただ、なんで霊幻だったんだろう…?と思います。

モブ君が怒ったのは、本気で人を傷付けようとした行為とその動機に怒ったんだと始めは思っていました。
だからあれが律でもショウ君でもエクボでも同じかと…。
たしかにそれぞれが受けた傷がモブ君のパーセンテージを上げていって、最後に霊幻で完全に100%になったということなんでしょうけど、ここでやっぱり、なんで霊幻!?って盛り上がるわけです。勝手に。

そもそもなんで霊幻が行ったんでしょうか?しかも一人で。
そしてあの呪玩をどこまで信頼していたんでしょうか?
霊幻はモブ君を殴り、殺そうとしている鈴木社長に銃を向けて撃っています。
あれは脅しで撃ったのか、当てるつもりで撃ったのか気になります。

原作を見てみると、霊幻が撃った弾は鈴木社長の左上で炸裂しています。あれは霊幻が意図的にあそこに撃ったのか、鈴木社長に反らされたのか…。次のコマで霊幻が真剣な表情をしているので、鈴木社長に当てるつもりだったんだろうと思いました。

そこで考えたのが、桜威の呪玩に殺傷能力はあるのか。
霊幻はその武器の程度を知っていたのか。

それを考えるとき、話は原作6巻の爪支部との戦いまで遡ります。

あの戦いで注目したい点は二つあります。

一つは殺意。
爪支部は本気でモブ君たちを殺すつもりで攻撃をしてきています。律もテルもモブ君じゃないと切り抜けられないと叫びます。モブ君も僕がやらなきゃ…と思い始めます。
その中で、霊幻は殺意のある相手に本気で抵抗するなと言っています。
本気で抵抗するってことは、殺しあうということだから。霊幻はモブ君にそこまで背負うなという意味で、苦しくなるだけだ、逃げてもいいと言います。

それなのに、霊幻は本気でモブ君を殺そうとしている鈴木社長に銃をぶっぱなします。
モブ君にはああ言ったのに、自分は殺意を持っている鈴木社長に抵抗している。

二つめは桜威の武器。
霊幻は桜威に斬られたときにモブ君から託された1000%の力で復活し、易々と爪支部たちを無力化していきます。
桜威の刀をプラスチック製だと言い、コンクリを斬ったのは仕掛けだと思っています。
また、桜威の催眠スプレーで柴田を撃退します。
けれども、どれも霊幻にとっては抑止力程度の威力しかないと思うかもしれません。
鈴木社長との戦いも、爪支部を見てきたがゆえに話は通じないと思っている節があります。
そのせいか、戦術も最初から殴り倒す方法に見えました。
殺そうとは思っていないようです。

それを踏まえると…
霊幻は鈴木社長を殴り倒せると思っている。
呪玩はあくまで脅しで、視線を自分に向けさせるため。

なぜなら霊幻の最大の目的は火災保険!
すべては火災保険をもらうために張本人の検挙!
だからです。
モブ君たちとは違うんですね。

そして霊幻はこの時も鈴木社長に、お前からは何の力も感じないと言われています。
9巻のホワイティ編もそうでしたが、モブ君はもう霊幻に超能力がないことを知っていた気がします。
でも、霊能力者だから超能力についても知っていると思っていたのかもしれません。

話は戻りますが、超能力についてなにも知らないからこそできる向こう見ずな霊幻の行動の結果、鈴木社長に殺されかける。

で、モブ君が完全にキレる。

これこそがヒロインの行動だなって思うんです。

しかも、100%になったモブ君が言う、たまには怪我して学べ。ってもうヒロインを守るヒーローの図しか浮かばん!
怪我をさせる気満々ですからね!それも、怪我をさせるだけの力が自分にあると思っていないと出ない発言ですからね。
かっこよすぎる!!

何より戦っているときに、死んじゃうかも…と思ったときに目に映ったのが霊幻と律ですからね!
しかも、失う怖さに比べたら…って、霊幻を失う怖さに比べたら…ってことでいいんですよね!?
律もいたけど、霊幻と律は同族に近いので、今回は一度殺されたと思った霊幻を思って出たセリフなんじゃないかと…!

死んじゃうかもしれなかったけど、ヒロイン霊幻を失う怖さに比べたら勇気が出るヒーローモブ君。

と、勝手に脳内で補完して悶えていました。

そういえば、モブサイコって公式が最大手って言われてたな…。

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